日常生活の中で耳にすることがある「支給」「配布」という言葉。
給料をもらう場面で使われたり、ビラがまかれたりすることに使われる印象があるのですが、この2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか?
そこでこの記事では、「支給」と「配布」の違いを分かりやすく説明していきます。
「支給」とは?
「しきゅう」という読み方をする「支給」は、「会社や役所会社などが、社員などその組織に所属する人に金品を払い渡すこと」という意味を持っています。
使い方としては、名詞形で「支給対象」「支給基準」などのように使われますが、動詞形として「支給される」や「支給してもらう」といったものがあります。
「配布」とは?
「配布」は「はいふ」という読み方になります。
意味は「広く配って行き渡らせること」を指していますが、同じ「はいふ」には「配付」という同音異義語があります。
「配布」は「広く行き渡るように配る」という解釈ですが、「配付」は「1人ずつに配る」という意味の言葉での」違いがあります。
「支給」と「配布」の違い
ここで「支給」と「配布」の違いをあらためて見て行きましょう。
どのような違いがあるでしょうか。
「支給」は「企業等などがその組織に属している社員などに金品を払い渡す」という意味を持っていました。
一方の「配布」は「広く行き渡るように配ること」です。
このことから「支給」は特定の人物が対象となりますが「配付」は人が特定されていない点が相違点となるのです。
解釈に似たような印象を覚えますが、じっくりと考えてみると、両者には大きな違いがあることが分かります。
「支給」の例文
「支給」の例文を見ると、以下のようなものになります。
・『私の会社だと、制服が支給されていて一見面倒臭く感じるけど、着ていく服に気を使わなくて済むわ』
・『僕は営業マンなので、毎月営業手当も支給してくれてありがたいんだ』
上記の例文を見ると「支給」は金銭だけでなく、「物品を渡す」といったような意味でも使われることが分かります。
「配布」の例文
「配布」の例文は以下の通りです。
・『学校で配布されたプリントをちゃんと見せなさい。そうじゃないと、どんな行事があるのか分からないじゃない』
・『このラーメン店は開店の2時間前からずっとならんでいるんだけど、食数が限定されているから整理券が配布されることもあるんだよね』
「配付」というと学校でのプリントが思い浮かんできますが、子どもが親にプリントを渡さないために、怒られてしまったという経験を持った人がいないでしょうか。
まとめ
ここまで「支給」と「配布」の意味や違い、例文を紹介してきました。
「支給」というと確かに給料などでよく耳にしますが、「配付」も日常的によく使われている言葉の1つです。
このことから、各々の言葉の意味を正しく理解して適切に使えるようにしたいものです。
微妙な違いのように感じても、かなりの相違点があります。