この記事では、「教育」と「学習」の違いを分かりやすく説明していきます。
「教育」とは?
「教育」(きょういく)は漢字の意味からもお分りのように「教えて育てる」ことを意味する言葉です。
もう少し詳しく説明すると、誰かの人間性や知性を育てるために、知識や技術を教え伝えることになります。
「教育実習」「教育ママ」「早期教育」「教育委員会」「モンテッソーリ教育」などのように、「教育」という言葉が含まれている言葉は実にたくさんあります。
自分の子供には良い教育を受けさたいという親は、有名幼稚園や小学校の合格させるために、子供を小さな頃から幼児教室や塾に通わせています。
このような親のことをひと昔前までは「教育ママ/パパ」と読んでいましたが、今ではよくある現象です。
また「小学校や中学校のお受験はさせない」という親が「教育に力を入れていない」と思われることさえある世の中になってきました。
しかし「教育」は学校や塾で勉強して知識を得るだけのことではありません。
「家庭教育」という言葉があるように、社会で生きるために必要な礼儀や習慣、つまり挨拶や、家の手伝いを教えることも立派な教育になります。
「学習」とは?
「学習」(がくしゅう)は、漢字が表すように「学び習う」という意味があります。
もう少し詳しく説明すると、知識や技術を身につけるために、勉強したり体験することになります。
「学習参考書」「英語学習」「学習問題」「体験学習」「学習法」と、「学習」を含む言葉はたくさんあります。
また人間だけではなく、動物にも「学習」という表現は使えます。
「獲物を捕るのを学習する」「群のおきてを学習する」など、生きるために必要なことを、体験を通して身につけていきます。
高齢化社会の現在は「人間死ぬまで学習」と、定年後から、外国語や楽器、または絵やスポーツなどの様々なことにチャレンジする。
学ぶ意欲を持つ方も増えてきました。
学校に通っている頃は「学習」に喜びを感じなかったけれど、高齢になって「学習」の楽しさを実感できたという人も少なくないようです。
「教育」と「学習」の違い
「教育」と「学習」の違いを、分かりやすく解説します。
「教育」と「学習」は同じような意味を持つ言葉だと考えられがちです。
しかし、「教育」は誰かに与えるものであり、「学習」は自分で行うものという大きな違いがあります。
「生徒を教育する」「先生に教育される」という表現はありますが、「生徒を学習する」「先生に学習される」とは言いません。
教育熱心な親の理想は、「子供が良い教育を与えてくれる学校に入り、なおかつ学習意欲に燃えている」でしょう。
ただし親だけがあまり熱を入れすぎると、子供の学習意欲が逆に低下するケースもあります。
まとめ
「教育」と「学習」は、日常的によく使われている言葉です。
勉強が嫌いだという人には、ちょっと耳が痛い言葉かもしれません。
しかし人生を実り多いものにするためには、「教育」と「学習」はどちらも欠かせないものなのです。