この記事では、「斯く言う」の意味を分かりやすく説明していきます。
「斯く言う」とは?意味
「斯く言う」とは、このように言うのように前置きをして物事を述べる場合に採用する言葉で文章と文章言葉と言葉を繋げる副詞です。
「副詞は、「と」や「に」などで終わることが多いのですが、このケースの言葉の場合、斯くの部分が語尾の最後に当たります。
「斯く言う」の概要
「斯く言う」は、一見すると副詞と異なると思われるでしょうが、斯くの部分が副詞の語尾の最後に当たり、これを現代語に変換すると、このように、やこれの他いかなるように等「に」で終わり、副詞となります。
なお、現代語に書き直した場合、かくなる上はとするのが望ましく、かくなる上はを意味する斯くは実のところ現代では普及してません。
「斯く言う」の言葉の使い方や使われ方
「斯く言う」は、お話を切り出す際前置きをするかのように話す場合使用し使い方としては、「斯く言う私も」などと切り出し、お話の前置きをしつつ本題に入るようにするのが良い使い方です。
「斯く言う」を使った例文
・『斯く言う私もプロゲーマーです』
この例は、前置きで実は私もプロのゲーマーであると述べており、前置き部分は実は私もという意味がある、「斯く言う」です。
このケースでは、「斯く言う」は、このようにではなく実のところ私もという形で文章と文章や言葉と言葉を繋げています。
・『最近、話題になっている怪盗だが正体は斯く言う私だ』
この例は、怪盗自ら正体を明かしており、周囲の前でその正体は自分であると述べている例です。
これは、前置き部分が話題になっている怪盗のことを指していて、その正体が結論で自分がその怪盗だと述べています。
「斯く言う」は、文章と文章を繋げたり言葉と言葉を繋げたうえで実のところどうであるかを述べますのでこの例では、もったいぶって正体を明かしています。
逆を返せば、怪盗の正体は私だ、といえば勿体ぶる必要性はありませんが、怪盗側としては勿体ぶりたい理由だったり、格好つけたい気分だった可能性も否定できないです。
まとめ
「斯く言う」は、今現在では、平仮名で「かくいう」ということが多い上、この言葉自体が勿体ぶってお話を進ませない言葉であるということもあり、あまり使いたくない、もしくは使ってすらない言葉であることが多いです。
というのも、現代は昔のドラゴンボールのアニメや漫画のように引き延ばしや勿体ぶりのような素振りを見せると大抵は、興味を逆に失うことが多く要は、結論を急がないと話題性が失われやすいのです。
何故なら、それだけ現代は娯楽や興味をひく物があふれており、熱しやすく冷めやすいわけです。
逆を返せば現代の人々は、我慢ができないが故、もったいぶられるとさっさとしろと思うようになり、いつまでも興味を持ちません。
その為、「斯く言う」はあまり好まれずその理由は勿体ぶることが「斯く言う」であるためです。
その為、現在においては、さっさと結論を述べて話を進める方が良い話の切り出し方であると言えます。