この記事では、「新製品」と「新商品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「新製品」とは?
「新製品」とは、新しい製品の事を指します。
製品とは、製造された品物の事を指し、原料から作られたな物の事です。
つまり、原料を加工して作ったものは全て製品になるため、「新製品」とは原料から作られ加工された新しい製品という事になります。
例えば、ヨーグルトやバターは動物の乳を加工して作られるため乳製品になります。
その中でも新しくできた品物について「新製品」と言われます。
一方で加工されていることが製品となりますので、加工されていない原材料は製品とは言えません。
例えば野菜のニンジンや大根などは加工されていませんので製品とは言えません。
また、無形の金融商品などについても製品とはいいません。
「新商品」とは?
「新商品」とは、新しい商品の事を指します。
商品とは、売り買いを目的したものを指し、「新商品」はその中でも新しく販売されたものについて「新商品」と呼ばれます。
販売目的で作られたものは全て商品になりますので、販売目的であれば乳製品もニンジンも大根も商品となります。
また有形、無形であることは問われませんので、保険などの金融商品についても販売が目的とされているため、商品に該当します。
「新製品」と「新商品」の違い
「新製品」と「新商品」の違いは分かりやすく言えば、加工されているものか、それとも販売目的のものかであるという所です。
「これは新製品です」とお言われた場合、加工されているもので、かつ過去に無かったものを指します。
そしてそれは販売されているかどうかは問いませんので、材料としてそれ自体は販売される事はない新しい部品などに対して「新製品」と使用されることがあります。
対して「これは新商品です」と言われた場合は、販売目的で作られたもので、さらに過去に同様のものが無かったという場合に使われます。
そしてそれが加工されているかどうかは問いませんので、新しい方法で栽培し、販売されたニンジンがあれば、それは「新商品」になりますし、新しいシステムや保証方法が作られた生命保険があればそれもまた「新商品」となります。
加工されているもので、さらに販売目的であって新しいものであれば、「新製品」でも「新商品」でもどちらでもあると言う事になるのです。
まとめ
「新製品」は加工されているもので新しいもの、「新商品」は販売目的で作られたもので新しく販売されたものを指します。
微妙な違いがありますが、販売目的でないものは「製品」となります。
使い分けはそこまで難しいものではありませんので、そのものがどういう経緯で作られ、そして販売されるなか否かを見極める事ばできれば、どちらの言葉が適切か分かります。