行政の方針には、いくつかのステップがあります。
この記事では、「施策」と「計画」の違いを分かりやすく説明していきます。
難しいイメージの言葉を、やさしく学んでいきましょう。
「施策」とは?
施策(しさく)とは問題を解決するための、テーマのこと。
政策を実行していくための、目標とすべき策のことです。
具体的な事業にうつる前に、考え方を整理するためにおこなわれます。
例えば「魅力的な街づくり」という方針があったとします。
この魅力的な街づくりにするために、次に進めることが「施策」です。
施策には「基本施策」と「個別施策」があります。
基本施策が大きいテーマなら、個別施策が小さいテーマです。
例えば「街の活力を高めていく」が基本施策なら「NPO団体が活動しやすい環境づくりをおこなう」が個別施策になります。
大きな指針や政策を実現していくために、より細かく考えたものが施策になります。
施策は目標と解決の、ちょうど中間にあたります。
問題を解決するためには、順を追ってステップを踏むことが大切になります。
この順を追ってコマを進めていく作業が「施策」です。
「計画」とは?
計画(けいかく)とは、物事を実行するための筋道のこと。
決まったことを確実にこなすための、やり方や方法をあらわします。
計画は「こういった手段を用いて、このくらいの期間と金額でおこなっていきます」と表したものです。
計画が立てられていると、どのようなスケジュールで、どのくらいの予算を使って物事が進んでいくのか、周囲の人が理解できるようになります。
目的が正しく実行されているのか、第三者がチェックするためのものが「計画」です。
大きなプランになればなるほど、そこに携わる人数は桁違いに多くなります。
事業に携わる人が方向性や行動を見失わないように、トップが出すものが「計画」です。
中身のある計画書が出されると、物事がよりスムーズに運んでいきます。
「施策」と「計画」の違い
どちらも政治と暮らしにまつわる用語です。
「施策」と「計画」の違いを、分かりやすく解説します。
・施策の道すじが計画
「施策」と「計画」は、とてもよく似た立ち位置にあります。
誤って理解されることも多いのですが、施策は政策や方針をより細かく分けたもの。
中テーマになります。
そして施策をさらに深く進めたものが「事業や計画」になります。
施策をいつ、だれが、どのように行っていくのか具体的に定めたものが「計画」です。
計画がきちんと立てられていると、いつまでに何をおこなえばいいのか明確になります。
またどのような予定で物事が進んでいくのか、第三者が分かりやすくなります。
中規模のテーマが施策。
施策の具体的な中身が計画です。
まとめ
「施策」と「計画」の違いを分かりやすくお伝えしました。
施策は政策や方針に基づいて決められた、中テーマのこと。
問題を解決していくための、中間ステップになります。
また計画とは施策を進めるためのスケジュール、手段、道筋になります。
どちらも大きな問題を、解決していくための有効な方策になります。