この記事では、「日取り」と「日程」の違いを分かりやすく説明していきます。
「日取り」とは?
「日取り」とは、何かを行う日を選んで決めること。
またその日です。
大切なこと、たとえば結婚式や手術などは、突然「今日やりましょう」とはならず、事前にこの日にやると決めておくことが一般的です。
こういった何かを行う日を決めることを、この言葉は意味しています。
手術をすることで考えてみます。
大きな病気をして手術が必要になったら、医師と相談をして、いついつに手術をすると決めます。
今日病院で診てもらって、今日すぐに手術をするということは、大きな病気の場合はあまりありません。
いつにするかは、手術を受ける人の都合や医師が空いているか、などを考慮して決められます。
つまり、患者さんが選んでいるのです。
このような、行う日を決めることや、決めたその日のことを「日取り」といいます。
「日取り」の使い方
何かをする日を決めるという意味で使用をします。
目的や基準にあうものを取り出して決めることで、適当に決めることにはあまり使用しません。
また、今日予定を立てて、今日何かをすることにも使用しません。
「日程」とは?
「日程」とは、一日の予定、毎日の予定のことです。
運動会のことで考えてみます。
学校行事の運動会では、一日の中で何をいつやるのかが決められています。
たとえば、9時に開会式、その後にラジオ体操、つぎに一年生の短距離走といったことです。
これらは、運動会が始まる前に決められていたことで、突然「これをやりましょう」と決められたことではありません。
こういった、前もって決められていた一日の中の行動のことを、この言葉は意味しています。
一日の中のことだけでなく、毎日の予定のことも指しています。
たとえば、1日は出勤、2日は出張、3日は休みなどです。
「日程」の使い方
前もって決めた一日の行動や、毎日の行動や行事のことを指して使用します。
運動会のことでいうと「運動会を○日にやりましょう」と決めることではなく、運動会のある日には最初に開会式を行って、次にラジオ体操をやってなど、決められた行動のことを指しています。
「日取り」と「日程」の違い
「日」に関係する言葉ですが、それぞれの言葉が持っている意味は違います。
前者の言葉は、何かをする日を決めることです。
「○日に結婚式をする」など決めることをいいます。
後者の言葉は、一日の予定、毎日の予定のことです。
「日取り」の例文
・『よい日取りを選ぶ』
・『行事の日取りが伝えられた』
・『日取りを発表する』
・『日取りを相談する』
「日程」の例文
・『日程を確認する』
・『遠足の日程を発表します』
・『この日程で大丈夫ですか?』
・『日程は次の通りです』
まとめ
2つの言葉は「日」に関係します。
しかし、同じ意味なのではなく、一方は日を決めること、もう一方は日の中の予定のことを指しています。