「日常」と「通常」は、どちらも普段の生活で使うことの多い言葉であり、語感も似ています。
この記事では「日常」と「通常」の違いについて分かりやすく説明していきたいと思います。
「日常」の意味や使い方とは?
「日常」とは、常日頃のことやふだんのことを表している言葉です。
当たり前のこと、当たり前のように繰り返される毎日のことをいい、そこに珍しさやいつもとは違う部分がないことをいいます。
「日常である」などといった使い方の他に、いつも行っているようにといった意味の「日常的」や毎日の当たり前の暮らしや大きな変化のない普段の生活をあらわす「日常生活」、生活する上で毎日当たり前に交わす会話をあらわす「日常会話」などといった使い方もされます。
反対語としては「非日常」があり、こちらは普段の生活にはないイレギュラーなイベントなどを指しています。
たとえば事件や自己がお規定待った場合は、「日常」ではなく「非日常」となります。
平均的な当たり前の普段の生活のみを「日常」といいます。
「通常」の意味や使い方とは?
「通常」とは、特別ではない普通の状態をあらわす言葉です。
世間一般的にみられる状態であり、「いつもは?」と同じようなニュアンスで書き言葉で使われることもあります。
CDやDVDや書籍などで見かけることの多い「通常版」というのは、限定の品物が付属している特別版とは違い、普通のものを指します。
ノーマルやスタンダードが近いニュアンスを持っている言葉です。
また、この言葉は話すときに使うと固くなってしまうことからか書き言葉として使われることが多い言葉です。
「日常」と「通常」の違いとは?
「日常」と「通常」はいつもどおりであるという意味を持つ点はとても似ていますが、その意味にはいくつかはっきりとした違いがあります。
まず「日常」は、当たり前のことやいつもどおりのことという意味がありますが、「通常」はどちらかというと周りから見た時の普通であるという状態をあらわしています。
「通常」は、「通常8時に起きている」や「通常通りであればここにくるはず」といったように「いつも」を丁寧に書いたような言葉として、「いつも」や「普通は」と同じ用な役割で使われることがあります。
対する「日常」は、「日常的に」「日常生活」など、話し言葉としても使う機会が多く、普段の生活という意味で使います。
また、「通常」はCDや書籍などの「通常版」という言葉で見かけることが多く、これは「ノーマル」や「スタンダード」と同じような意味で使われています。
「日常」を使った例文を紹介
『私は最近英語を勉強し始めたが、やっと少し挨拶を覚えてきた程度だ。はやく海外旅行に行けるだけの日常会話程度は覚えたい。』
「通常」を使った例文を紹介
『僕は仕事がある日も仕事がない日も関係なく通常7時に起きる。しかしこの日は起きたら8時だった。休みの日だと知り、安心した。』
「日常」と「通常」の違いのまとめ
「日常」はいつもの当たり前の毎日を、「通常」は普通であるという状態をあらわしていました。
普段の会話の中で使うことも多いので、覚えておきたい言葉です。