日本では春夏秋冬の四季があり、季節によって、「日没」や「日暮れ」の時間が変わります。
特に秋から冬にかけては、「日没」や「日暮れ」の時間が早くなり、昼間の時間帯が短くなります。
この記事では、「日没」と「日暮れ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「日没」とは?
「日没」とは、太陽がすべて地平線よりも下に沈むこと、またはその時刻のことを言います。
または、「日の入り」とも言われています。
日本列島は南北に長いこともあり、「日没」の時刻が場所によって異なってきます。
日本国内での時差はありませんが、「日没」や「日の出」の時刻が異なります。
太陽は西側に沈んでいくので、西側の日本海に面したところでは、「日没」が水平線に沈んでいく様子を見ることができます。
また、東側よりも西側の地域の方が、夕方暗くなる時間帯が遅く、「日没」も遅くなります。
「日暮れ」とは?
「日暮れ」とは、太陽が落ちて、急に暗くなる頃、またはその時刻のことを言います。
または、「夕暮れ」と言われています。
正確には、太陽の中心の俯角が、地平線下の7度21分40秒にあたる時刻が「日暮れ」です。
「日暮れ」の時間帯は周りが見えにくくなるので、車の事故が起きやすい時間帯と言われています。
特に日が短くなる頃は、夕方の車の通勤ラッシュ時間帯と「日暮れ」の時刻が重なります。
そのため、ラジオなどで、夕方は暗くなり始めたら、早めに車のライトオンをするように呼び掛けているところもあります。
「日没」と「日暮れ」の違い
「日没」と「日暮れ」の違いを、分かりやすく解説します。
「日没」は太陽が完全に地平線よりも下に沈んだ状態のこと、または、その時刻を言います。
一方、「日暮れ」は太陽が沈みかけていて、辺りが暗くなる頃、または、その時刻のことです。
「日没」は「日暮れ」の後に起こる現象です。
どちらも、太陽が沈む時の状態のことを表しています。
逆に、太陽が地平線から現れた時刻を「日の出」と言います。
その後、太陽の中心の俯角が、地平線下の7度21分40秒にあたる時刻が「夜明け」です。
まとめ
日本では「春分の日」と、「秋分の日」は、昼と夜の時間の長さが同じになります。
「春分の日」以降は「日没」の時間が徐々に遅くなります。
「夏至」の頃は一年でもっとも「日没」が遅くなり、午後8時近くまで明るくなることもあります。
また、「日の出」も早くなり、午前3時台から、辺りが少しずつ明るくなり始めます。
逆に「秋分の日」以降は、「日没」の時間が少しずつ早くなります。
特に「冬至」の頃は、一年でもっとも「日没」の時刻が早く、夕方5時前には暗くなることもあります。
また、「日の出」も同時に遅くなり、午前7時近くになって、ようやく辺りが明るくなります。
このように、日本では時期によって、「日没」や「日の出」と時刻が変化していきます。
「日没」が早く、しかも天気の悪い日は、特に暗くなるのが早くなります。
世界の中では、日本よりもこの「日没」や「日の出」の時間差が、時期によって大きく変わる地域もあります。
中には、サマータイムなどを利用している国もあります。