「日証金残」と「信用残」の違いとは?分かりやすく解釈

「日証金残」と「信用残」の違い違い

この記事では、「日証金残」「信用残」の違いを分かりやすく説明していきます。

「日証金残」とは?

「日証金残(にっしょうきんざん)」とは、「日本証券金融会社(日証金)が毎日発表している日証金貸借取引残高」のことです。

証券会社が自社で調達できなかった信用取引(空売り分)の株を貸し付けることで、「日証金売り残」が増える仕組みになります。


「日証金残」の使い方

「日証金残」は、「証券会社の信用取引における買いポジション(ロング)と売りポジション(ショート)の需給ギャップ」を指示して使う使い方になります。

「日証金残」というのは、「毎日発表されるリアルタイムの信用取引の現状・証券会社における買いと売りのバランス」を知るための指標として使われるのです。

ただし理論や人によっては、「日証金残を含めた買い残と売り残のバランス」は将来の株価予測にはまったく役に立たないという意見もあります。


「信用残」とは?

「信用残(しんようざん)」とは、「証券取引所が週に一回(火曜日の引きの後)発表している銘柄別信用取引週末残高」のことです。

「信用残」「毎日公開されている日証金残を含めた信用取引の需給ギャップ」を教えてくれる指標であり、日証金残よりも「市場全体の信用取引のポジション(買いと売り)の動向」をつかみやすい特徴があります。

「信用残」の使い方

「信用残」は、「市場全体のスケールにおける信用取引の売買の需給ギャップ(ロングポジションとショートポジションのバランス)」を指して使う使い方になります。

「信用残」というのは、「週に1回の頻度で公開される信用取引の市場全体における状態」を把握するための指標として使われやすいのです。

「日証金残」と「信用残」の違い

「日証金残(毎日発表)」「信用残(週1回発表)」の大きな違いは、「信用取引残高を集計する場合の規模と公開頻度」にあります。

「日証金残」は、「証券会社が自社内部で信用取引を相殺できずに、日証金から株を借りた場合の買いポジションと売りポジションのギャップ」を示しています。

それに対して「信用残」は、「日証金残も含めた株式市場全体での信用取引の需給ギャップ」を反映している違いがあります。

「日証金残」の例文

・『私は信用取引の売買残高のバランスをこまめにチェックしたいので、日証金残を重視しています。』

・『日証金残は信用残よりはデータの精度は落ちますが、毎日発表されるのでリアルタイム性があります。』

「信用残」の例文

・『信用取引のステータスをより正確に知ることができるのは、市場全体の売買の残高を集計する信用残です。』

・『各証券取引所が発表する信用残の計算には時間がかかるため、公開頻度は日証金残よりも低くなります。』

まとめ

「日証金残」「信用残」の違いを詳しく説明しましたが、いかがでしたか? 「日証金残」「日本証券金融会社が毎日発表する日証金貸借取引残高」を示していて、「信用残」「証券取引所が週に一回発表する銘柄別信用取引週末残高で、日証金残よりも市場全体の信用取引の現状」を反映している違いを挙げられます。

「日証金残」「信用残」の違いを調べたい時は、この記事を読んでみてください。

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