「日頃」と「平素」の違いとは?分かりやすく解釈

「日頃」と「平素」の違い違い

この記事では、「日頃」「平素」の違いを分かりやすく説明していきます。

「日頃」とは?

「日頃」には3つの意味があります。

1つめは、ある程度続いている、いつもの日々です。

時間は直線的な流れでとらえられています。

昨日があり、今日があり、明日があるのです。

昨日と今日は続いていて、今日と明日は続いています。

こういった、ある程度の期間続いている、特に変わりのない日々のことを指しています。

2つめは数日です。

「数」はある程度の範囲を表しています。

数日というと、2~3日程度を指すことが一般的です。

3つめは、このごろです。

このごろには、近い過去から今の時点までという意味があります。

近い過去とは、数日を指していることもあれば、1か月ほど前を指していることもあります。

「このごろの若い者は」といった場合は、数日前から現在のことではなく、数か月ほど前から現在のことを指しています。


「日頃」の使い方

3つの意味がありますが、1つめの意味で使うことが多いです。

大きな事件がなく、特別な行事もない、いつもの日が、ある程度継続している、という意味で使用されます。

「日頃お世話になっている」という使い方がされることがあります。

これは、ある程度の期間つき合いがあることを意味しています。


「平素」とは?

「平素」には、ふだんという意味があります。

他とはっきりした区別がない、いつもと同じような日という意味です。

昨日は仕事に行き、今日も仕事に行き、明日も仕事に行きます。

このような日が繰り返されることを、特別なことがないということができます。

「平素」の使い方

副詞的に用いられることがあります。

副詞は、それだけで独立し、主語になることがない語です。

下に続く語を修飾する働きがあります。

「ゆっくり」は副詞の一つです。

「ゆっくり動く」のような使い方がされます。

この場合は「ゆっくり」「動く」を修飾しており、動作が遅いさまを表しています。

「平素」もこのように下に語を伴って使われることがあります。

「日頃」と「平素」の違い

どちらの言葉も、いつもと変わらない日という意味を持っています。

しかし、ややニュアンスが違い、「日頃」はある程度続いている日の意味合いがあり、「平素」は特別なことがないという意味合いがあります。

また、使われ方も違い「平素」は副詞的な使われ方をすることがあります。

「日頃」の例文

・『ジェルネイルを日頃からつけている』
・『日頃から爪のトラブルに悩まされている』
・『日頃から窓の点検を怠らない』
・『健康維持のために日頃から運動をしている』

「平素」の例文

・『平素の勤務態度を評価された』
・『平素より2倍は明るい表情だった』
・『平素から情報を収集している』
・『平素利用しているお掃除代行サービス』

まとめ

2つの言葉が意味していることはほぼ同じなのですが、ややニュアンスが異なります。

また、使い方もやや違います。

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