この記事では「早い」と「素早い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「早い」とは?
「早い」は(はや(い))と読みます。
毎日の生活で頻繁に使用する言葉です。
「ご飯を食べるのが早い」「明日は朝早い時間から仕事だ」「今月は締め切りが早い」など色々な場面でこの言葉を耳にします。
「早い」の意味ですが、「時間が短いこと」「ある基準と比較して時間があまり過ぎていないこと」「ある基準より時期が前だと言うこと」人ります。
また「簡単だ」と言う意味で使うこともあります。
例を挙げると「お店の人に聞いた方が早いよ」です。
これはお店の人に聞いた方が簡単だ、手っ取り早いとの意味になります。
「早い」の使い方
「〜が早い」との表現の他には、名詞と一緒に「早い電車」「早い時間」、また「早く」と動詞を組み合わせて「早く食べる」「早く出かける」のように使います。
「素早い」とは?
「素早い」は(すばや(い))と読みます。
これは動作や行動が敏速であること、頭の回転が早いことを表現する言葉です。
「素早い対応」や「動きが素早い」などのように、よく耳にする言葉です。
同じような意味を持つ言葉に「すばしこい」「手早い」「スピーティー」「敏速」などがあります。
ポジティブな意味を含む言葉で、第三者が褒めたり感心したりした時この言葉を使います。
「素早い」と反対の意味を持つ言葉には「鈍臭い」「のろい」「鈍い」などがあります。
英語で表現する時には“quick”、“fast”、“prompt”、“agile”、“swift”などを使います。
「素早い」の使い方
「素早い」は「素速い」と書くこともあります。
「素速い判断」などのようにポジティブな意味で使うことが多い言葉です。
しかし似たような意味を持つ「すばしこい」になると、抜け目がないと言うニュアンスもあるので、場合によっては褒めていることにはなりません。
「早い」と「素早い」の違い
「早い」と「素早い」は似たような意味を持つ言葉です。
しかし「早い」は時間的なことを表現するのに対して、「素早い」は動作や頭の良さを表現する言葉です。
「早い対応」と「素早い対応」では、明らかに「素早い対応」の方が良い対応になります。
「早い」の例文
・『明日は朝早いから、今夜はこのくらいにしておくよ』
・『スマホを買い与えるのは、小学生にはまだ早いと思います』
・『早い時期から独立することを目標にして頑張ってきました』
・『忙しくしているので、時間が過ぎるのが早いよ』
「素早い」の例文
・『彼は素早く落ちていたお財布を拾い上げてポケットに入れた』
・『素早い対応のおかげで、大惨事にならずにすんだ』
・『難しい問題だったけれど、部長の素早い判断でピンチを乗り切った』
・『彼女はお金のことになると素早い』
まとめ
「早い」と「素早い」は同じ「早い」と言う漢字が使われていても意味が違います。
「早い」は時間的なことを表すのに対して、「素早い」は動作の機敏性や頭の回転の良さを評価していることを表します。