「是々非々」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

意味や使い方、例文など分かりやすく解釈意味と使い方

この記事では、「是々非々」の意味を分かりやすく説明していきます。

「是々非々」とは?意味

私的な感情や恩義などには流されず、立場に関わらず良いものは良い、悪いものは悪いとする考え方で、「直属の上司が考えていることだから全て良い」などとしないことを指します。

状況として恩師など恩が絡む場合や自分の立場がかかってしまう場合などに判断がゆらぎがちで、是々非々を通すのが難しいケースと言えるでしょう。

是々非々を通すことは公平さを持った概念であり、潔さなどにもつながる考え方で、人柄を評価されることにも繋がります。

政治の世界ではバランスが難しいところがあり、是々非々の考え方であっても力のある方に乗っかっている、自分の都合だけを考えているようにように見られかねない部分があるなど、政治の判断は誰にとって良いものかの判断が大きく分かれることが多いこともあって個人で是々非々を通すことよりはいいイメージが薄れています。


「是々非々」の概要

良いものは良い、悪いものは悪いとして見る考え方のため、是々もしくは非々と分割して使うことはありません。

是は道理にかなっているという意味合い、非は正しくないという意味を持っています。

政治の世界や会議、議論などで使うことが多い言葉で、口語で使うことはあまりないと言えます。

昔の日本軍の上官の言うことは絶対というような是々非々の概念が通用しない情勢・世界も存在しています。

ただし現在でもある程度上官に従うべきという基本はあるでしょう。


「是々非々」の言葉の使い方や使われ方

今回の議論は上司ばかりだが是々非々でとらえていきたい。

「賛成反対が記名式なので是々非々の論議がしづらい」「王様の言うことにも是々非々でいられる優秀な大臣」などの使い方がありますが、否定だけの意味や肯定だけの意味ではないことから、議論、立場、政治などが絡むケースが非常に多い言葉です。

若干店の名前で使われているケースもありますが、響きの面白さ、字面の面白さも含んだ使い方で、議論を常に戦わせる店という意味合いまではありません。

一応過去未来現在を対象に使える言葉です。

「是々非々」の類語や言いかえ

厳正、いいものはいい、悪いものは悪い、公正、偏見がない、などが言い換えとして使うことができますが、是々非々のような四字熟語で表せる類語はほぼなく、是々非々が言葉としても幅広く使われている日常語というわけではないという背景もあって類語や言い換えはそう多くないと言えるでしょう。

シビアな判断、一方に肩入れしないなども是々非々の要素がないとまでは言えませんが、用途がかなり変わってきてしまう部分もあります。

まとめ

是々非々は政治や議論、会議などの場で使われる言葉で感情や立場に関わらず良いものは良い、悪いものは悪いとする考え方です。

用途が比較的限定的な言葉といえ、スポーツそのものの結果を伝える記事や、客に商品をすすめるときなどにはあまり使えない言葉と言えます。

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