「称して」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「称して」とは?意味と使い方

日常的に使われている言葉でも、意外に正確な意味や使い方を知らない言葉というのは多いでしょう。

ニュースや新聞で「称して」という言葉を耳にしたり目にすることは少なからずありますが、それだけに意味を詳しく調べたことがない人も珍しくありません。

この記事では、「称して」の意味を分かりやすく説明していきます。

「称して」とは?意味

「称して」とは、そう名乗ることと、褒め讃えるという2つの意味があります。

ただし主に使われているのは名乗っている事を指し、その中でもそう名乗っているだけで実態とは違う、嘘や偽りの名乗りを意味していることが多いです。

また嘘や偽りでないとしても、本当かどうか確証がなく、信じ難いというニュアンスがあります。

使われ方によって意味が違ってくるので、どういった意味をもって使われているかは、使われ方から判断が可能です。


「称して」の概要

「称して」という言葉は、誰に使うかによって意味や良し悪しが大きく変わります。

まず称という字は、呼ぶことや名付けることと、ほめるたたえるという意味を持つ漢字です。

なので自分に対して「称して」という場合は、前者の自分をそう呼んでいる、そう名付けているという事を指して「称して」という言葉が使われます。

自分ではない人、他の人に対して「称して」という場合、後者のほめるやたたえるという意味が強いです。

他人へあだ名などをつけることを「称して」という場合も、悪意からそう名付けた時には使われません。


「称して」の言葉の使い方や使われ方

「称して」という言葉は、相手が自分の立場などを名乗った場合に、その上でそれを信じられなかったり疑っている場合や、それが虚偽だと発覚した場合、その名乗っていたことを「何々と称して」という風に使います。

他人に対して使っていますが、指しているのはその相手が相手自身を偽っていたことなので、疑わしいなどの悪い意味を込めた使われ方です。

また相手の特徴や行動を褒める時や、それを褒める意味での敬称や呼称をつける場合にも「称して」は使われます。

皮肉や悪い意味を込めた場合、他人のことに対して「称して」とは言いません。

「称して」の類語や言いかえ

嘘の名乗りをしていたことを指して、名乗りの後に付ける「称して」は、なんと名乗っていたかの後ではなく前に「自称」と付ける形で言い換えられます。

名乗った内容が疑わしくなかったり、本当だと確定している場合は、単純に「名乗る」「名乗り」と言うものです。

また褒める意味での「称して」「賛辞を贈り」「称賛し」と言い換えることができるでしょう。

まとめ

「称して」はプラスの意味でもマイナスの意味でも使われることがあるので、どちらの意味で使われているか考えて読み解くべきでしょう。

また自分で使う時には、その文では疑わしい自称を指したいのか、それとも他人を褒め讃えているのか考え、気をつけて使うべきです。

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