忘年会などに参加すると、催しの一つとしてビンゴ大会が行われることがあります。
ビンゴ大会とは、数字が描かれた玉を引いて、同じ数字の枠を手元のカードから抜いていって連続して抜ければビンゴとなるゲームですが、ビンゴになった参加者は用意された品物がもらえます。
この品物を通常は「景品」と言いますが、「ビンゴの景品」を「ビンゴの賞品」と言い換えても意味は通じます。
それでは、この2つの違いは何なのでしょうか。
この記事では、「景品」と「賞品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「景品」とは?
「景品」とは、何かを購入してもらったお礼として、あるいは何かの催しやイベントなどに参加してもらったお礼として「無償で贈られる品物」のことです。
つまり、何かの対価と塩て送られるものではなく、あくまでも「おまけ」の意味合いが強いものです。
「景品」の範囲は広く、キャラメルのおまけとして付いてくる怪獣のフィギュア、シリアルを購入すると付いてくるプラスティックのスプーン、パチンコの出玉と交換してくれるチョコレート、ビンゴで最初に買った参加者に送られるボールペンなど様々です。
英語では「giveaway」とか「free gift」と言います。
「賞品」とは?
「賞品」とは、何かを成し遂げたご褒美として「無償で贈られる品物」です。
オリンピックで優勝するともらえる金メダルはその代表的なものですが、他にも様々なケースで「賞品」が与えられます。
例えば、営業成績トップに与えられるパソコン、ゴルフのコンペの優勝者に送られるボール、くじ引きの金賞で贈られるハワイ旅行などです。
「賞品」は安価なものから高価なものまで幅広いバリエーションがあります。
英語では「prize」が近いでしょう。
「景品」と「賞品」の違い
「景品」と「賞品」の違いを、分かりやすく解説します。
2つとも「何かをきっかけに無償で贈られる品物」であるというのは変わりありませんが、違いは何に対して贈られるのかという対象と、品物の金額(価値)です。
「景品」は一般的には物品の購入やイベントへの参加のように簡単に実行できる行為に対するものが多いと言えます。
それに対して、「賞品」は大会で優勝するとか、極めて優秀な成績を残すというようなある程度努力や能力が必要な行為に対して贈られることが多いでしょう。
贈られる品物の金額も、「景品」よりも「賞品」の方が高いケースがほとんどです。
消費者庁では「景品」の価格に関する上限値を決めています。
「景品」の例文
「景品」の例文は以下のようになります。
・『スマホを購入した景品としてケースをもらいました』
・『一般懸賞の景品の上限は取引価格の20倍と規定されています』
「賞品」の例文
「賞品」の例文は以下のようになります。
・『クイズ大会に優勝して、賞品として熱海旅行をゲットしました』
・『勤続20年を祝って、賞品として10万円相当の飾り皿が贈られました』
まとめ
この記事では、「景品」と「賞品」の違いを、解説してきました。
2つの言葉の違いに関しては、ご理解いただけたはずです。
最初にお話ししたように、催しに参加して「景品」や「賞品」をもらうのは嬉しいもので、記念にもなります。
しかし、ここで言葉選びを間違ってしまうと、催しを台無しにしかねません。
前述のように「景品」は「賞品」よりもかなり軽い言葉と取られてしまう可能性があるので、忘年会のようなカジュアルな場では問題ないでしょうが、結婚パーティーや壮行会のような改まった席では使わない方が良いでしょう。