「景気」と「経済」の違いとは?分かりやすく解釈

「景気」と「経済」の違い違い

ニュースでよく目にする「景気」「経済」ですが、皆さんはこの二つの違いを説明できますか。

この記事では、「景気」「経済」の違いを分かりやすく説明していきます。

「景気」とは?

「景気」という言葉には複数の意味があります。

第一に、「売買や取引などに現れる経済活動の状況、特に経済活動が活気を帯びていること」という意味です。

第二に、「活気があること」、第三に、「人気や評判」です。

「景気」の類語としては、「市況」(しきょう)、「商況」(しょうきょう)があります。

「景気」は、英語で“business”と言います。


「景気」の使い方

「景気が良い」「景気が悪い」という形で使われます。

経済活動に活気がないことをあらわすのは「不景気」、経済活動が活発で金回りが良いことをあらわすのは「好景気」です。

「景気循環」は、資本主義経済で、好況と不況とが交互に発生する周期変動を意味します。

勢いや元気をつけることを「景気づけ」と言います。

「景気」は社会全体の経済活動の状況を指して使うこともできますし、特定の店や会社などの売り上げを指して使うこともできます。


「経済」とは?

「経済」とは、「人間の生活に必要な財貨・サービスを生産・分配・消費する活動やそれらを通じて形成される社会関係」を指す言葉です。

また、「金銭のやりくり」「費用や手間がかからないこと」という意味もあります。

「経済」は、国を治め民を救済する「経世済民」という言葉からきています。

「経世済民」は、中学の古典に書かれていた言葉です。

「経済」は、英語で“economy”と言います。

「経済」の使い方

「経済だ」という場合には、費用や手間がかからないことを指します。

「経済的」は、費用や手間がかからないという意味の他に、経済・金繊に関係のあるさまも意味します。

「経済」の現象について学ぶ学問は、「経済学」です。

これらの他にも、「経済」に関する熟語は、「経済開発」「経済効果」「経済危機」「経済成長」など様々なものがあります。

余裕があったらぜひ調べてみてください。

「景気」と「経済」の違い

どちらもお金に関係する言葉であるという点では共通しています。

しかし、「経済」がお金の流れに関わる生産・分配・消費によって形成される社会関係そのものを指すのに対し、「景気」はその「経済」活動の具体的な状況を指します。

「景気」は、お金の周る勢いを指すのに対し、「経済」は、お金に関わるあらゆることを指すともいえます。

「景気」の例文

・『景気が回復してきた。』

・『この店の主人は景気がいい。』

・『景気づけに今日はたくさん飲もう。』

・『景気が悪くなり、その影響で職を失った。』

「経済」の例文

・『経済の動向を調査する。』

・『大学では経済学を専攻しています。』

・『我が家の経済はかなりひっ迫している。』

・『コンビニで弁当を買うより自炊する方が経済だ。』

まとめ

なかなか区別が難しい「景気」「経済」ですが、お金がかかわることは全て「経済」であると言っていいでしょう。

その「経済」の中でも金回りを表すのが「景気」です。

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