「最高方」と「最後尾」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「最高方」と「最後尾」の違いとは?違い

この記事では、「最高方」「最後尾」の違いを分かりやすく説明していきます。

「最高方」とは?

一般的には「最高方」とはいいません。

読みは「さいこうほう」で、同じ読みで別の漢字で「最高峰」という言葉があります。

この場合には2つの意味があります。

一つは、一番高い峰です。

アルプス山脈とは、一つの山を指しているのではなく、いくつもの峰が連なったものを指しています。

このいくつもある峰の中で一番高いものを「最高峰」といいます。

もう一つの意味は、ある一群の中でもっとも優れているものです。

平安時代の文学作品には、土左日記、源氏物語、竹取物語などがあります。

これらは平安時代というある時期の文学の一群ということができます。

こういった一群の中でもっとも優れているものを「最高峰」といいます。

最高には、程度がいちじるしい、地位や高さがもっともたかい、という意味があります。

一般的には「最高方」とはいいませんが、最高の意味から考えると、「最高方」とはもっとも高い方という意味になります。


「最高方」の使い方

一般的には使われない言葉です。

「さいこうほう」という読みで別の漢字を使用した「最高峰」という言葉はあります。

この場合は、連なる峰に中で一番高いという意味で使用をします。


「最後尾」とは?

行列など長くつながったもののもっとも後ろです。

最後には、物事のもっともあとという意味があります。

尾は、後ろ、あと、すえという意味を持つ漢字です。

このことからも、「最後尾」とはもっとも後ろを意味していることがわかります。

10人が店の前に一列に並んでいたとします。

店の入り口に一番近い人が先頭、ここから一番離れているところ、つまり列の一番後ろが「最後尾」です。

横一列に整列した場合は、最初も最後もありません。

そのため、この場合はどこが「最後尾」とはいえません。

「最後尾」の使い方

長くつながっているものの最後の部分を指して使用する言葉です。

人が並ぶ行列、レースなどで走者やレースマシンなどが並ぶ行列などの最後を指しています。

糸にビーズを通すと、長く連なったものになります。

しかし、この場合は一番後ろを指して「最後尾」とはいいません。

「最高方」と「最後尾」の違い

どちらの言葉にも「最」という漢字が使用されており、もっともという意味を持っています。

違いは、何についてのもっともなのかです。

一般的には「最高方」とはいいませんが、もっとも高いことを指しています。

「ほう」の字を「峰」とした場合も、もっとも高いことを指しています。

この場合は峰についていいます。

「最後尾」は、もっとも後ろのことです。

長く連なったものについていいます。

「最高方」の例文

・『最高方を狙う』

「最後尾」の例文

・『最後尾につく』

まとめ

どちらの言葉にも「最」という言葉が使用されており、似たような意味合いがあるのですが、その後に使われている漢字が違い、意味も違います。

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