この記事では、「有料」と「有償」の違いを分かりやすく説明していきます。
「有料」とは?
何か物やサービスなどを利用する時に、代わりに支払うお金が必要だということを表します。
この時、物品を購入した場合などは当てはまらず、あくまで使用・利用したことに対して支払われる“料金”を指します。
例えば、スーパーで牛乳を買ってお金を支払うことは当然です。
なので「この牛乳は有料です」とは言いません。
一方で、今までお店からのサービスでもらっていたレジ袋が、今後はこのサービスについてお金をもらいます、という場合は“レジ袋は有料です”となります。
有料の反対語は「無料」です。
こちらは「有償」に比べて身近に使われることが多い言葉です。
「有料」の使い方
よく使われるものでは“有料駐車場”や“送料は有料です”など、何らかのサービス提供者がお金を払ってほしい時に事前に提示する場合があります。
後に消費者とトラブルにならないように、お金が必要である事を示しています。
「有償」とは?
受けた利益に報いることという意味です。
有料と意味が重なる 部分も多いですが、有償の場合は金銭以外の対価も含まれます。
例えば、”有償で修理をお願いします。
“と書かれていた場合には、修理をしてもらえれば何かしらの対価を払う、という意味です。
これは対価が現金に限定されておらず、食品や物などの可能性もあります。
有償の反対語は「無償」です。
「有償」という言葉は日常会話ではめったに使われないです。
「有償」の使い方
有償の場合も対価はお金で払われることが多いです。
なので、あまり使い分けを意識していなくてもよいものです。
特に有償は法律用語であり日常的に出てくる言葉ではありません。
「有料」と「有償」の違い
「有料」は対価として払えるものがお金のみで限定されたものです。
「有償」はもう少し広い意味で使われておりお金以外の代償も含みます。
サービスを受ける場合に、自分に利益がありお金がかかれば「有料」とも「有償」ともいうことができます。
「有料」の例文
・『この施設のシャワーは有料です。』
・『有料会員のみがこの動画をみることができる。』
・『レジ袋が有料になっています。』
・『有料の駐車場です。』
「有償」の例文
・『有償で修理をお願いします。』
・『国有地を有償で払い下げる。』
・『有償、無償を問わずボランティアに参加している。』
・『これを有償で譲り受けた。』
まとめ
2つの言葉の意味は分かるが違いは説明できない人が多い言葉だと思います。
普段から、有料と有償を使い分けている人は少ないのですが、しっかり意味を調べると違いがありました。
現代の日本において対価をお金以外にするということが少なくなってきたことも、有償の言葉があまり使われなくなってきている背景にあるのかもしれません。
生活様式も普段使われる言葉に密着していることを改めて感じました。