この記事では、「本人曰く」の意味を分かりやすく説明していきます。
「本人曰く」とは?意味
「本人曰く(ほんにんいわく・ほんにんのたまわく)」とは、「第三者ではなくて、当事者であるその本人が言うことには」を意味している古語的な言い回しです。
「本人曰く」という表現は、「何らかの問題・事象にダイレクトに関係している、その人自身が言うことには」といった意味合いを持っています。
「本人曰く」の言い方は現代的ではなくて古語的・古文的であるため、現時点においては日常的な口語(話し言葉)のコミュニケーションで使用されることはまずありません。
「本人曰く」は、現代で使用する場合には基本的に「文語的な書き言葉(文章内)の表現」になることがほとんどです。
「本人曰く」は「ほんにんいわく」だけでなく「ほんにんのたまわく」とも読めますが、後者のほうが「孔子曰く(のたまわく)」などと同じく「おっしゃるには」の敬語のニュアンスが出ます。
「本人曰く」の概要
「本人曰く」の言い回しは、「本人という名詞」と「曰くという動詞(言う)の名詞化」を組み合わせたものになっています。
「本人」とは、「ある物事に直接的に関係している当事者・その人自身」を意味しています。
「曰く」という古語的な言い方は、「言うの動詞が“ク語法”によって名詞化したもの」になります。
「曰く」を現代語で言い換えると、「言うことには・おっしゃるには」になります。
特に「曰く」を「のたまわく」と読む場合には、「おっしゃるには」の意味になります。
それらの意味から、「本人+曰く=本人曰く」は「他の人ではなくて、その事柄にダイレクトに関与しているその人自身が言うことには」の意味を持っているのです。
「本人曰く」の言葉の使い方や使われ方
「本人曰く(ほんにんいわく)」の言葉は、「その物事に直接関わっている当事者が言うことには」を意味して使う使い方になります。
例えば、「本人曰く、昨日はかなり遅い時間まで残業していたということです」などの文章で使えます。
「本人曰く(ほんにんのたまわく)」の場合は、「その事柄に関与するその人本人がおっしゃるには」の敬語的な意味合いで使われることになります。
「本人曰く」を使った例文
・『本人曰く、絶対に明日のプレゼンで失敗することはないから安心して見ていてくださいとのことです。』
・『本人曰く、スピード違反などしていないのに白バイから急に止められて違反切符を切られたという話です。』
・『本人曰く、奥さんが先に自分を裏切ったから自分も浮気をしたのだということですが、それは事実なのでしょうか。』
まとめ
「本人曰く」という古語的な言い回しについて詳しく説明してきましたが、いかがでしたか? 「本人曰く」とは、「第三者(他の人)ではなくて、その問題に直に関係している当事者が言うことには」という意味を持っている表現になります。
「本人曰く」という表現の意味や使い方を詳細に知りたい時は、この記事の解説をチェックしてみてください。