どんな人にでも絶対にある自分を表すものとして最も身近な『名前』。
昔は幼名など年齢などで名前が変わることがありましたが、現在の日本では特別な状況を除き、生まれてから死ぬまで変わることはありません。
外国では様々な形での名前が存在しており、どれも我々一般人から見ると少し理解し辛い内容ばかりです。
例えばキリスト教の洗礼名など宗教によっても名前が変わることがあります。
ですが、ふと周りを見渡すと日本にも芸名や源氏名など本名と違う名前を使う場合があることに気が付くのではないでしょうか。
今回は名前の中で『本名』と少し馴染みの薄い『通名』について見ていきましょう。
この記事では「本名」と「通名」の違いを分かりやすく説明していきます。
「本名」とは
我々がにとって一番馴染み深い名前である『本名』。
文字通り、『本当の名前』ということで、生まれた時に付けられる名前です。
英語では『Given name』(与えられた名前)や『Legal name』(法的な名前)と言われるものです。
日本では赤ちゃんが生まれてから14日以内に届け出を出すことが法律で定められており、ここで受理された名前が『本名』となります。
外国では比較的簡単に名前を変更することができる様子ですが、日本では様々な要因によりこれが困難で、所謂『キラキラネーム』や『悪魔ちゃん』などふさわしくない名前により著しく社会的に不利益を被る場合のみ許可がされている状況です。
日本で通常『名前』を聞かれた場合はこの『本名』を知らせます。
「通名」とは
一方こちらは『本名とは別に世間に通じる名称』のことを指します。
『通り名』(とおりな)とも呼ばれるもので、広い意味では有名人の『芸名』などもこの『通り名』になります。
しかし『通名』として日本で使われるケースは日本人以外の外国籍の方に対して使うことが多い状況です。
例えば、在日外国人が日本人の名前を付けて『通名』とするケースをみたことがある方は多いのではないでしょうか。
これは外国では決して珍しいケースではなく、日常的に使われています。
簡単な例で言うと『トム』という外国男性の名前がありますが、実際の『本名』は『トーマス』であることが多いです。
『ドリス』という女性が『ディー』、『クリスティーナ』が『クリス』になったりと様々です。
欧米では最近あえて『イングリッシュネーム』というものを定めて使うケースもあり、日本人でも本名とは別に通名を『サム』や『ケニー』など自分が呼ばれたい名前にすることもあります。
「本名」と「通名」の違い
この二つは『法的に正式な名前』なのか『一般的に自分が呼ばれたい名前』かで分けることが出来ます。
『本名』と『通名』を大きく分ける部分は『本名』はどんな場合でも法的に効力のある名前ですので使えますが、『通名』は限定的です。
パスポートや戸籍などには『通名』は使えず、外国人の方は必ず『本名』を載せます。
しかし、一般的に他人に対して名乗る場合や会社や学校などの名簿や名刺に載せる名前は『通名』でも問題ない場合が殆どです。
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回は名前について一番馴染みのある『本名』と少し縁遠い『通名』を見てきました。
グローバル社会と言われる昨今。
外国で生活をしたり、外国人の方に名前を覚えてもらうために『通名』、『イングリッシュネーム』を使う場合も多くなってきています。
中国や韓国では積極的に自分の『通名』を付けるケースが日本よりも多いです。
『本名』で貫くのももちろん構いませんが、少し気分を変えて『通名』を考えるのも面白いかもしれません。