「来歴」と「由緒」の違いは?分かりやすく解釈

「来歴」と「由緒」の違いは?違い

この記事では、「来歴」「由緒」の違いを分かりやすく説明していきます。

「来歴」とは?

「来歴」「らいれき」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「ものごとのそれまでに至る次第」という意味で、あるものごとが年月を経て現在に至るまでの背景のことを言います。

2つ目は「人の生きてきた道」という意味で、その人が今まで生きて経験した事柄のことを言います。

上記に共通するのは「今までの経歴」という意味です。

「来」「くる」とも読み「これまで経てくる」「起こりきたる」という意味、「歴」「経てきた跡」という意味、「来歴」「これまで経てきた跡」になります。


「来歴」の使い方

「来歴」「ものごとのそれまでに至る次第」「人の生きてきた道」という意味で使われます。

名詞として「来歴を知る・知った」「来歴を調べる・調べた」などと使われます。

基本的に、成功を収めたり、歴史的に大きな影響を与えた人や物、ものごとの、それまでに至る経緯について使われる言葉です。


「由緒」とは?

「由緒」「ゆいしょ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「ものごとが今までに至るまでのいきさつ」という意味で、ものごとの起こりから、現在に至るまでに伝わっている事柄を言います。

2つ目は「現在に至るまでの立派な歴史」という意味で、ものごとに関して歴史的に意味や価値のある内容のことを言います。

上記に共通するのは「伝わっているいわれ」という意味です。

「由」「よる」とも読み、「わけ」「いわれ」という意味、「緒」「ものごとの始まり」という意味、「由緒」「ものごとの始まりからのいわれ」になります。

「由緒」の使い方

「由緒」「ものごとが今までに至るまでのいきさつ」「現在に至るまでの立派な歴史」という意味で使われます。

形容詞として「由緒ある」「由緒正しい」と使われることが多くなります。

基本的に、今までに伝わる立派ないわれがあるものに使われる言葉です。

「来歴」と「由緒」の違い

「来歴」「人や物、ものごとの、それまでに至る経緯」という意味です。

「由緒」「ものごとの始まりから今までに伝わる立派ないわれ」という意味です。

「来歴」の例文

・『日本の茶道に興味を持ち、来歴を調べたいと思った』
・『私は外国人よりも日本画の来歴を知らずに恥ずかしいと思った』
・『素晴らしいお寺なので図書館で来歴を調べてみた』
・『仕事や日常において故事来歴に学ぶことが多い』

「由緒」の例文

・『昔から不思議だと思っていた村の伝統行事の由緒を調べてみた』
・『彼女は由緒ある家柄の令嬢だそうだ』
・『海外旅行先で、ガイドに由緒ある寺院を案内してもらった』
・『由緒正しい骨董品ということで恐る恐る触ってみた』

まとめ

今回は「来歴」「由緒」について紹介しました。

「来歴」「それまでに至る経緯」「由緒」「立派ないわれ」と覚えておきましょう。

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