「来歴」
来歴という言葉は「らいれき」と読み、物事が過ぎてきた次第や由来、由緒、あるいは人の経歴や履歴を指すこともあります。
名画の来歴、マザーテレサの来歴、などと使うことができる言葉です。
「来歴」の意味
来歴という言葉以外にも履歴等、経歴を表す表現はたくさんありますが、履歴というのはあくまでも人間が対象であり、その人が今までに減ってきた学業や職業などを指しています。
それに対して来歴というのは人の経歴のみならず、物事・事柄がどのような過程を経てきたのかという意味で使われることもあります。
人間に関することのみに使われるわけではないというところに違いがあります。
「来歴」の言葉の使い方
先ほども述べた通り、来歴という表現は人間の事だけではなく、物事や事柄に関しても使うことができます。
そのため、例えばナイチンゲールの来歴ということもできますし、日本建築の来歴と表現することもできるのです。
「来歴」を使った例文・短文(解釈)
それならば来歴という言葉を使った文にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは例文をいくつか紹介します。
「来歴」の例文1
「彼女は幼い頃から日本家屋に興味があり、大学に行ってからは日本家屋の来歴を調べていた」
日本家屋というのは独特な特徴を持っており、世界的にも認められるようになっています。
日本ならではの洗練された技術が用いられており、とても風情があることもありますね。
もしも彼女が日本家屋に興味があり、大学に行ってからは日本家屋について専門で勉強している、歴史を調べている、などという場合は日本家屋の来歴を調べているということができます。
来歴という表現は物事が経てきた過程を指すことができますので、来歴という言葉が使えるのです。
「来歴」の例文2
「弟はこの絵画の来歴に興味を持っていた」
日本家屋のみならず、例えば絵画に興味があるという人もいるかもしれませんね。
絵画がどのような過程を経てきたのかという事は絵画の来歴と言えます。
もしも関心のある絵画があるのであれば、その来歴を調べてみると面白いかもしれません。
どこの国に行って展示されたことがあるのか、どのようなエピソードがあるのか、ということを調べてみると、その絵画に関する知識がさらに深まります。
「来歴」の例文3
「故事来歴とはそもそもどのような意味ですか?」
来歴という言葉を使った表現には故事来歴というものがあります。
故事来歴というのは古くから伝わっている事柄について、伝わってきた由来や歴史というものを指しています。
古事来歴と記載することもあります。
日本で最も古いと言われている歴史書の古事記には古事来歴という字が使われています。
昔の出来事がたくさん関わっていますので、自分なりに故事来歴を知り、次の世代の人たちに伝えていきたいですね。
「来歴」の例文4
「彼は本当に語学が好きで、新しい言葉を聞くたびにその言葉の来歴を調べているよ」
語学が好き、言語学に関心がある、などという人の中には言葉の来歴に関心を持っている人も少なくありません。
すべての言葉には語源や由来があり、その言葉が伝わる中で意味が変化しているというものもたくさんあります。
さらに中には消滅してしまった表現もありますし、最近になって新しく出来上がったものもあります。
そのような歴史を調べることによって言葉に関する興味がさらに増すかもしれません。
外国語から来た表現の場合は海外で伝わっている意味と日本国内で伝わっている意味に違いがあることも多いため、なぜそこに違いが生じているのかということを調べてみると、意外な発見があったりするものです。
どこの国から来たのかによっても違ってくるでしょう。