この記事では、「架空」と「空想」の違いを分かりやすく説明していきます。
「架空」とは?
「架空」には、2つの意味があります。
1つめは空中にかけ渡すことです。
「架空ケーブル」というものがあり、身近なところで見ることができます。
もう一つの意味は、根拠のないこと、また本当のことが基になっているのではなく、頭の中で作りあげることです。
今付き合っている人はいないけれど、友達に「付き合っている人はいるの?」と聞かれて、いないとは答えにくかったため、本当はいない人を作りあげたとします。
この人物は事実ではないこと、頭の中だけでつくり出された人物です。
このような自分物は「架空の人物」ということができます。
小説では、本当に存在しない場所が登場することがあります。
本当にはない駅、本当にはない喫茶店などです。
このような、実際にはないけれど、頭の中で作りだしたものという意味を持っています。
「架空」の使い方
空中にかけ渡す意味では、日常一般の人が使うことは少なく、電気会社の人などが使っています。
頭の中で作りあげることの意味では、日常生活で使われることが少なくありません。
事実と違うという意味なのではなく、本当にはないけれど頭の中で作ったものという意味で使用をします。
「空想」とは?
「空想」には、現実には起こることはないであろう、存在することはないであろうというものを、頭の中に思い描くことです。
ファンタジーの世界は「空想」です。
魔法を使う、タイムスリップをするなど、現代の技術ではありえないことです。
「空想」されたものは、頭の中にあるものなので、「空想」している本人以外の人は、本人が説明しない限り、どのようなものなのか知ることができません。
「空想」をしているときには、頭の中のことに集中していることが少なくなく、現実の世界のことが目に見えていないことがあります。
周りの人から見ると、「空想」している人は、ぼーっとしているようです。
それを指摘されて、「また空想している」といわれてしまうこともあります。
現実にはありえないことでも、小説の中なら実現することができます。
現実ではありえないことを描いた小説も実際にあります。
「空想」の使い方
現実の世界では起こらないであろう、存在しないであろうというものを、頭の中に思い描くことについて使用をします。
現実にありそうなことを頭の中に思い描くことについては、あまり使用しません。
「架空」と「空想」の違い
「架空」は想像によって作りあげることです。
本当には存在していないけれど、現実にはありそうなことを作りあげることについていいます。
「空想」は、現実にはありえないようなことを、頭の中に思い描くことについて使用します。
「架空」の例文
・『架空の世界』
・『架空の喫茶店という設定』
・『この映画では架空の駅が登場します』
・『架空の法律相談事務所』
「空想」の例文
・『空想の世界に浸っている』
・『空想をすることが好き』 ・『空想ばかりしていた』
・『空想することを楽しむ』
まとめ
頭の中に思い描くことという意味を持つ2つの言葉ですが、「架空」は現実にありそうなこと、「空想」は現実にはありえないことという点で違いがあります。