「栄耀」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「栄耀」

皆さん「栄耀」という言葉はご存知でしょうか。

「栄耀」とは、「えいよう」と読み、意味は、大いに繁栄していて羽振りのよいことを意味します。

また贅沢をすることも意味します。

「えよう」と読むこともあります。

「栄耀」の意味

それでは「栄耀」のより詳しい意味についてご紹介していきます。

「栄耀」には大きく分けて二つの意味があります。

まず一つ目の意味ですが、高い地位に就き権力を得ることで、富を得て、繁栄していること、あるいは勢力が強いことを表します。

人の権力や富について表すときに使われます。

そして二つ目の意味には、贅沢をすることや、驕った生活をすることを表します。

二つ目の意味は、権力が無い人物に対しても使うことが出来ます。

使われる文脈によって意味が異なってきますので、注意しましょう。

「栄耀」の言葉の使い方

次に、「栄耀」の文法的な使い方についてご紹介します。

「栄耀」は名詞なので、単独で独立して使うことが出来ます。

主語や目的語として文中で用いることが出来ます。

実際にどのように使われているかは、次の項目で例文と一緒にご紹介します。

「栄耀」を使った例文・短文(解釈)

それでは「栄耀」を使った例文を参考にしながら、実際に文中で「栄耀」がどのような意味合いで使われているのか、また文法的にどのように使用されているのかを見ていきましょう。

「栄耀」の例文1

「いくら栄耀があったとしても、死んでしまえば元も子もない」

こちらの例文では、「栄耀」は富や権力をして繁栄している状態を意味しています。

どれだけ富や権力を持っていたとしても、それは物質的なものなので肉体を失ってしまえば、元も子もない、つまり何もかもすっかり失ってしまう、ということです。

「栄耀」の例文2

「彼も栄耀に浴したが、彼の親の代の繁栄には到底足元も及ばなかった」

話題にあがっている男性は、有名な一族の末裔であるようです。

彼の代でもそれなりの富と権力を得て繁栄していたようですが、しかしその上の代に築かれた権力や豊かさはもっと上回り、比べるまでもなかったということです。

「栄耀」の例文3

「熱帯地方での栄耀な暮らしに慣れた植物は、北の厳しい環境下では生き抜くことが出来ない」

今度は植物が主役の例題です。

「熱帯地方での栄耀な暮らし」とは一体何を表しているのでしょうか。

植物の成長には光合成に必要な太陽が非常に大切となってきます。

また熱帯地方は温暖で太陽が常にあるような環境です。

そのような環境は、植物にとって見れば非常に恵まれた環境だといえます。

つまり日の光を贅沢に浴びることの出来る栄耀な暮らし、というわけです。

そんな植物にとって、気候が対照的な北の地域で生存していくことは非常に困難である、という意味を表した例文です。

「栄耀」の例文4

「この仕事をこなすことで栄耀までをも得ることが出来る。 だがあくまでそれは目的ではなくおまけに過ぎない」

仕事の話に関する例文です。

例文に登場する人物は、ある重大な任務を抱えているようです。

この任務をこなすことで、彼は栄耀を得ることが出来る、つまり富と権力を得ることができるということです。

しかし、この人物にとって、あくまで権力や富といったものは仕事を行う目的ではなく、後からついてくるおまけのようなものでしかない、ということですね。

非常に志の高い人物であるようです。

「栄耀」の類語と解釈

それでは最後に、「栄耀」

の類語表現についてご紹介して終わります。

富や権力を得て繁栄している状態を表す類語には、例えば「賑わい」「興隆」「隆盛」「繁華」などがあります。

また単純に贅沢な暮らしぶりを表す場合には、「華奢」「奢侈」「裕福」「栄華」などの類語表現があります。

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