訓示にまつわる言葉は、いくつかあります。
この記事では、「校訓」と「校是」の違いを分かりやすく説明していきます。
詳しい内容を一緒にチェックしていきましょう。
「校訓」とは?
校訓(こうくん)とは、学校の教育目標のこと。
保育園や幼稚園、そして小学校や中学校、高校の子どもたちの「お手本」になるものです。
その学校が掲げている目標が「校訓」です。
校訓の代表的なものには「挑戦」「礼節」「躍動」などがあります。
また「威風堂々」や「不撓不屈」などの四字熟語や、それにともなう文章をスローガンにしている学校も見られます。
校訓の目的は子どもたちと教職員が、同じ方向に向かって進めること。
また「個性ある校訓」をしめすことで「この学校はこんな経営方針を取っています」ということを、広く内外につたえていけます。
校訓は額縁に入れられて、学校の表玄関や体育館に飾ってあることが多いです。
「校是」とは?
校是(こうぜ)とは学校の設立に対する思いを、短い言葉であらわした文のこと。
どうしてこのような学校を作ったのか、創始者の考えを伝えるためのものです。
校是は学校が作られた当初から、あるものです。
そのため校是は、学校独自の個性があふれています。
「調和」や「健康」が選ばれた学校もあれば「感謝する心」など、コンパクトな文章にまとめた学校もあります。
校是は学校の歴史を伝えるためのものです。
先人たちがどのような思いで、この学校を建てたのか。
過去に時代を巻き戻して考えることで「学ぶことの大切さ」を生徒1人1人が理解していけます。
校是は正門近くの石碑、表玄関の屏風などに筆でしたためられた物が多いです。
「校訓」と「校是」の違い
どちらも学校の目的や指針をあらわすものです。
「校訓」と「校是」の違いを、分かりやすく解説します。
・古くからある「校是」新しい「校訓」 どちらも「その学校が、どんな個性を持っているのか」判断するための材料です。
学校の創設者の思いをつづったものが「校是」。
学校長の思いをあらわしたのが「校訓」です。
創設者の思いは永遠のため「校是」が途中で変わることはありません。
一方で「校訓」は途中で変更されることもあります。
また「校是」は石碑として、構内に設置されていることが多いです。
そして「校訓」は体育館や表玄関に、額縁に入れたものを飾っています。
古くからあるものが校是、新しいものが校訓です。
まとめ
「校訓」と「校是」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも学校の顔になっているものです。
校訓は学校の教育目標や、指針をあらわしたもの。
いわば先生と生徒のためのスローガンです。
そして校是は学校を創設した人の思いを、短い言葉であらわしたものです。
古いものが「校是」。
時代によって変わるものが「校訓」です。
校訓と校是は「どんな学校なのか」深く知るための手がかり」になります。
学校選びのヒントにもなるので、ぜひチェックしてみてください。