この記事では、「案内板」と「案内版」の違いを分かりやすく説明していきます。
「案内板」とは?
「案内板(あんないばん)」とは、「現在地および目的地までの経路やその周辺の目印などを記した看板」のことです。
「案内板」というのは「道案内のための看板・掲示板」を意味している言葉なのです。
「案内板」の設置によって、観光客や商業施設の利用者などが道に迷いにくくなる利便性があります。
「案内板」の使い方
「案内板」という言葉は、「目的地までの道順やその周囲の地形・目印などを記した道案内のための看板」を指して使われています。
「案内板」は「その土地(地域)・施設などに不慣れな人が、目的地にスムーズに到着できるように設置された掲示板」を指示して使用できる言葉なのです。
「案内版」とは?
「案内版(あんないばん)」とは、「案内板の間違った漢字表記」になります。
「案内版」という言葉は国語辞典などに項目の説明が掲載されておらず、「正しい日本語」ではないということになります。
「案内版」の「版」は「印刷目的で文字・図形などを彫り込んだ板」の意味を持っていますが、「版」には「板」の「看板・掲示板などにつながる文字・絵図などをかくための平面的なもの」の直接的な意味合いはありません。
「案内版」の使い方
「案内版」は「案内板の誤字」であることが大半で、原則として「案内版」という言葉を使うことはありません。
ただし「案内版」の「版」には「あるものをそのスタイルで制作したこと・~バージョン」の意味合いもあるため、「案内するための様式・バージョン」といった意味合いで使用できるケースはあります。
「案内板」と「案内版」の違い
「案内板」は「施設の利用者や土地に不慣れな人の道案内のために制作された看板(掲示板)」を意味していて、国語辞典にも項目が掲載されている正しい言葉です。
「案内板」に対して「案内版」のほうは、「誰かにどこかを案内したり何かを説明したりするための様式(バージョン)」といった意味に解釈することも可能ですが、基本的には「案内板の誤字の表記」に当たる言葉であるという違いを指摘することができます。
「案内板」の例文
・『ショッピングモールで食事をしたい時には、案内板でどんなお店が入っているのかをチェックします。』
・『観光客が目的地に迷うことなく行けるように、自治体が要所要所に予算を割いて案内板を設置しました。』
「案内版」の例文
・『案内板について書こうとして、案内版という間違った漢字表記をしてしまうケースは多いのです。』
・『この無料ソフトは、初心者のための案内版なので限定された機能だけしか使えません。』
まとめ
「案内板」と「案内版」の違いを詳しく説明しましたが、いかがでしたか? 「案内板」とは「目的地・現在地やその周辺の地形を描いた道案内のための看板」ですが、「案内版」は「案内板の漢字表記の誤字である」という違いがあります。
「案内板」と「案内版」の違いを調べたい時は、この記事を読んでみてください。