「検査」と「健診」の違いとは?分かりやすく解釈

「検査」と「健診」の違いとは?違い

この記事では、「検査」「健診」の違いを分かりやすく説明していきます。

「検査」とは?

ある基準をもとに、異常のある・なし、適切・不適切などを調べることです。

たとえば、頭痛がひどくて病院に行ったとします。

訴えを聞いただけでは何が原因かわからないので、血液検査をする、MRIやCTで頭部を撮影するなどして、いろいろと調べてみることにしました。

それによって異常を調べることができます。

脳の状態は、正常とされる基準があります。

そこから外れると、たとえば出血しているなどした場合は、異常となります。

こういった、ある基準をもとにして、異常があるか、適切かなどを調べることをいいます。

この言葉は人間を調べることだけを指しているのではありません。

たとえば、果物です。

メロンやスイカなどの果物は出荷前に糖度が調べられます。

クラウンメロンは、糖度が夏場は13度以上、冬場は14度以上など、ある基準を満たしたメロンをいいます。

糖度は機械などを用いて調べます。

この調べる行為が「検査」です。


「検査」の使い方

ある基準をもとにして、異常があるか、適切かなどを調べることをいいます。

基準があって、それと比べて異常かなどを調べることをいい、わからないことを調べるという意味ではありません。


「健診」とは?

「健康診断」「健康診査」の略です。

病気があるか、体型や体格、栄養状態、発育などを医師が診断することを指しています。

雇用者は常に雇っている労働者に対して健康診断を実施しなければならないとされています。

この健康診断では、血糖検査、血圧の測定、尿検査、血中脂質検査などが行われます。

学校では児童に対して健康診断が行われています。

学校で行われるものには、身長や体重の測定、視力検査、尿検査などがあります。

「健診」の使い方

病気の有無、体格、栄養状態、発育などを医師が判断することを指して使用する言葉です。

人間に対して行うものについていいます。

「検査」と「健診」の違い

どちらの言葉も病気と関係がありますが、やや意味が異なります。

「検査」は異常であるか、適切であるかなどを調べることをいいます。

たとえば、風邪かもしれないと思ったときに病院で体を診てもらったり、器具を使って調べたりすることです。

人間以外の物にも、この言葉を使うことがあります。

「健診」は病気の有無や体格などを医師が判断することです。

適切・不適切を調べるものではありません。

判断される対象は人間です。

「検査」の例文

・『果物の糖度を検査する』
・『検査キットを購入する』
・『検査で陰性の結果が出た』
・『これから検査に行くところです』

「健診」の例文

・『明日は健診だ』
・『健診があるから食事に気をつける』
・『健診を受けて高血圧であることがわかった』
・『健診を受けたくない』

まとめ

2つの言葉は病気と関係がありますが、一方は異常かなどを調べること、もう一方は病気の有無などを判断するもので、やや意味合いが異なります。

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