この記事では、「検証」と「評価」の違いを分かりやすく説明していきます。
「検証」とは?
「検証(けんしょう)」とは、「実際に実験・観察などを実施して、ある仮説(事実とされるもの)が正しいのかどうかを確認(証明)すること」を意味している言葉です。
「検証」という表現は、「実際に物事を調べてみて、ある仮説や主張などが正しいかどうかを明らかにすること」を意味しているのです。
例えば、「科学的な仮説を検証してみました」や「事件の検証結果をお伝えします」といった例文で使われます。
また「検証」には、「裁判官が直接、物・場所の状態などを見ながら、裁判の証拠資料を集める証拠調べ」の裁判用語の意味もあります。
「評価」とは?
「評価(ひょうか)」とは、「品物・商品の値段を決めること」を意味している言葉です。
「評価」の表現には、「人物・物事の美醜・善悪・能力などの価値を判断して定めること」の意味合いもあります。
例えば、「見た目だけで人を評価する人が増えている風潮が懸念されています」といった例文で使用されます。
また「評価」は、「人物や物事の価値を認めて肯定すること」の意味も持っています。
例えば、「彼の能力は評価できます」などの文章で使えます。
「検証」と「評価」の違い!
「検証」と「評価」の違いを、分かりやすく解説します。
「検証」と「評価」はどちらも「ある物事について何らかの判断をする」といった類似の意味のニュアンスがありますが、「検証」という表現は「客観的に物事を調べて(実際に実験・観察をして)、ある仮説(事実とされること)が正しいのかを明らかにすること」を意味しています。
「検証」に対して「評価」には「仮説・主張・事実について客観的に調べて証明する」といった意味はなく、「ある人物・物事の価値を、(完全に客観的ではなく評価する人の主観も混じえながら)判断して決める」という意味になる違いを指摘できます。
また「評価」の言葉には「人物・物事の価値を判断して決めること」の意味がありますが、「検証」のほうには「人やモノの価値判断の意味」はありません。
例えば、「彼女の職務能力を評価する(能力の高低を判断して決めるの意味)」という文章について、「彼女の職務能力を検証する(能力があるのかないのかを客観的に調べて明らかにするの意味)」と言い換えると、異なる意味になってしまうのです。
まとめ
「検証」と「評価」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「検証」とは「実際に実験・観察などを行って、ある仮説や事実が正しいのかを確認すること」を意味していて、「評価」は「物事や人物の美醜・能力などの価値を判断して決めること」や「商品(モノ)の価格を決めること」を意味している違いがあります。
「検証」と「評価」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。