普段何気なく使っている、「業務」と「作業」、このふたつの単語は、どちらもビジネスシーンでよく使われる言葉ですね。
「業務」と「作業」は字面も似ていて意味も似ているように思えます。
あまり違いがわからず、なんとなくでどちらかを選んで使っている方も多いのではないでしょうか?
しかしこのふたつの言葉は、しっかりと使い分けが必要な言葉なのです。
この記事では、「業務」と「作業」の違いを分かりやすく説明していきます。
「業務」とは?
「業務」とは、事業や職業において、仕事や作業を毎日継続して行うことを指します。
最も多く「業務」という言葉を使うであろうビジネスシーンでは、「会社から自分に与えられた仕事の内容」と言います。
また、「業」も「務」も、「仕事」をあらわす漢字です。
そして街で見かけることも多く最近SNSでも話題の「業務用スーパー」での「業務」は、家庭用・個人用ではなく、職業において食材や資材を利用している人や会社に向けたものであるということをあらわしています。
「作業」とは?
「作業」とは、身体や知能を使って仕事をすることを指します。
とくに制作や操作の仕事を指すことが多いようです。
なにかの目的があり、計画があり、それに向かって身体や知能を使うことで結果を出すことをあらわしています。
「業務」と「作業」の違い
どちらも似た意味ではありますが、「業務」と「作業」の大きな違いは毎日継続することか、目標に向かい計画に沿って身体や知能を使うことか、の違いです。
たとえば、「本日の業務はリモートワークとさせていただきます」といった場合は、いつも毎日行っていることについてなので「業務」を使います。
言葉でいうとすれば、「業務」については「業務日報」がわかりやすい例ですね。
毎日つけるものだから「業務」という言葉が使われています。
「作業日報」としてしまうと、毎日のものではなくなってしまうのです。
ルーティンのようなものを指す、というとよりわかりわかりやすいと思います。
「作業」については、「この作業が終われば、部屋に電気が通る」といった場合は、電気を通すという目標に向かい計画を立て、それに沿って身体や知能を使い結果を出そうとしているので「作業」を使います。
「業務」の例文を2つ紹介
・『だれかの手伝いをするのも立派な仕事といえるが、まずは自分自身が与えられた業務と向き合うことが最優先事項だろう。』
・『毎日仕事が終わったら業務日報を書き提出していたが、今日はとても忙しかったのですっかり忘れてしまっていた。』
「作業」の例文を2つ紹介
・『新しいホームページが昨日から稼働し始めたが、不具合が多く見られたため、明日から修復作業をしなければならない。』
・『この作業が一段落ついたらやっと休憩に入ることができそうだ』
「業務」と「作業の」違いのまとめ
いかがでしたでしょうか?
「業務」と「作業」は、とても役割も字面もよく似ていますが、しっかりとした違いがある言葉でしたね。
日常生活、とくにビジネスシーンでよく使われる言葉ですので、より確実に覚えておきたい言葉です。