「業態」と「業種」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「業態」と「業種」の違いとは?違い

この記事では、「業態」「業種」の違いを分かりやすく説明していきます。

「業態」とは?

「業態」は、営業や企業の状態、体制を意味します。

企業において、どのようなビジネスのやり方で行っているのかが「業態」となり、「どう売るのか」といった方法によって異なるものが「業態」となります。

商品の買い手視点で分類されたものとも言え、主な「業態」を分別すると食品専門のスーパーマーケット、総合スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ディスカウントストア、ホームセンター、100円均一ショップ。

そして、ネットショップなどとなります。

このようなお店の場合、商品を販売するといった点で同じですが、営業方法は、それぞれ異なります。

最もわかりやすい違いで言えば、スーパーマーケットなどの実店舗とネットショップの比較です。

例え、同じ商品を販売していても、その営業方法は大きく異なり、その点は「業態」の違いとなります。


「業種」とは?

「業種」は、事業の種類を指す言葉です。

企業が扱っている商品や提供しているサービス、仕事内容によって分類したものとなります。

「業種」の場合、「何を売るのか」によって分類され、商品の作り手支店で分類されたものとなります。

例を挙げると、八百屋さんや本屋さん、IT関連、マスコミ、流通、金融機関、不動産といった感じです。

ハローワークの分類一覧には20の大分類に業種が分けられています。

それを見れば、どのような「業種」の企業なのか、人目で把握することができます。


「業態」と「業種」の違い

昔、商売の基本は、「業種」単位で行われていました。

今のようなスーパーマーケットなどがない時代、買い物をする消費者は、必要な商品を販売しているお店それぞれに行き買い物するしかありませんでした。

例えば、野菜は八百屋さんに。

お肉はお肉屋さんに。

魚は魚屋さんに。

といった形で1軒1軒回って買い物してきたのです。

それは、非常に大変な行為で、毎日行う主婦にとっては非常に重労働なものとなります。

そこで、少しでも主婦の負担を軽減させるため、1か所で野菜も魚もお肉も購入可能なスーパーマーケットが誕生しました。

この考えは売り手側の都合ではなく、相手側の考えで誕生したものとなり、これが「業態」となります。

最近では、ネットショップも増え、様々な「業態」があります。

何を売るか、といった「業種」ではなく、何をどう売るか、が基準となり「業態」が生まれたのです。

これにより、人々の買い物が楽になったことは間違いありません。

まとめ

以上のような違いがある「業態」「業種」となります。

日々の生活において、これらの違いを考え行動する必要はありませんが、就職活動を行う際には重要なポイントとなります。

そのため、「業態」「業種」の違いを知ったうえで、実際に自分が希望する企業について調べ就職活動することが大切です。

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