「検証」と「調査」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「検証」と「調査」の違いとは?違い

この記事では、「検証」「調査」の違いを分かりやすく説明していきます。

「検証」とは?

「検証」には2つの意味があります。

一つは、いろいろな方法で調べてみて、仮説を証明することです。

ある地域では、畑に野生動物が侵入をして困っていました。

野生動物が畑に入らないようにするためには、侵入防止ネットを設置するとよいといわれています。

しかし、これは仮説です。

仮説を証明するために、実際に畑に侵入防止ネットを取り付けて、野生動物が入れるかどうかを調べてみました。

この一連の行為が「検証」です。

実際に物事にあたって調べ、事実を明らかにすることを意味しています。

もう一つの意味は、裁判官や捜査機関が現場の状況や人、物などを調べることです。

「現場検証」などといいます。

たとえば、信号待ちをしていた人に車がぶつかる事故があったとします。

通報があると警察官が現場にやってきて、そこにいた人に話しを聞いたり、道路にブレーキ跡があるかを観察したりします。

この行為が「検証」です。


「検証」の使い方

調べて事実を明らかにするという意味で使用をします。

調べる方法はさまざまです。


「調査」とは?

物事の実際の状況や動きを明らかにするために調べることです。

不明なことがあって、それをはっきりとさせるために、いろいろな方法を用いて調べることを意味しています。

ジャングルには、まだ人間が発見していない生物がいるといわれています。

どのような生物がどれくらいいるのか、はっきりしていません。

はっきりさせるために、実際にジャングルの中に入って、どのような生物がいるのかを観察してみました。

この行動が「調査」です。

ジャングルに入っていくこと以外の事柄についてもいうことができます。

たとえば、特定の食品の消費量です。

日本の各地域でどれくらい消費されているかをはっきりさせるために、供給量を調べてみます。

ここから、消費量がわかります。

これも、ある事柄をはっきりさせるために調べており、「調査」といいます。

「調査」の使い方

わからないことを調べてはっきりさせるという意味で使用をします。

わからないことになら、さまざまな事柄について使うことができます。

「検証」と「調査」の違い

どちらの言葉にも、明らかにするという意味が含まれていますが、やや意味合いが異なります。

「検証」は調べて仮説を明らかにすることです。

「調査」はわからないことをはっきりさせるために、いろいろな方法で調べることです。

「検証」の例文

・『その効果を検証する』
・『製品を購入して検証する』
・『検証する必要がある』
・『何度も検証を行っています』

「調査」の例文

・『モニター調査を行う』
・『調査を実施する』
・『調査の結果が出た』
・『調査を依頼する』

まとめ

明らかにするという意味を持つ2つの言葉ですが、それぞれの言葉が意味することは違います。

一方は仮説を明らかにすること、もう一方はわからないことを調べて明らかにすることです。

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