「極度」と「極端」の意味の違いをご存知でしょうか。
この記事では、「極度」と「極端」の違いを分かりやすく説明していきます。
どちらも日常でよく使う言葉です。
この機会に整理してみてください。
「極度」とは?
「極度」は「きょくど」と読みます。
「極」という漢字は、「この上ないところ」「頂点」「限界点」という意味を持っています。
「度」には「数ではかられるもの。
また、それを表す目盛り」といった意味があります。
「極」と「度」、この2つの漢字から構成される「極度」は「物事の程度が、それ以上にはならない限界のところ」という意味になります。
「極度の緊張」や「極度に恐る」という使い方が一般的です。
「極端」とは?
「極端」は「きょくたん」と読みます。
「極」の字は前述したとおり、「この上ないところ」「頂点」「限界点」という意味を持っています。
そして「端」は、「物のはし」「こぐち」という意味です。
「極」と「端」で構成される「極端」は、「極限」「はしのはし」「非常に偏るさま」「中正を失うさま」という意味があります。
「両極端」「極端な議論」「極端に大きな眼鏡」といった使い方が一般的です。
限界ギリギリという状況で使う言葉ですが、意外と日常で使う機会も多いです。
「極度」と「極端」の違い
「極度」と「極端」の違いを説明します。
どちらもよく似た言葉ですが、使い方などは若干異なります。
「極度」とは「物事の程度が、それ以上にならない限界のところ」という意味です。
つまり「これ以上がないという状況のこと」です。
「極端」は「はしのはし」や「非常に偏るさま」等意味です。
どちらかといえば、「偏りすぎていること」を表す時に使われることが多いです。
良い意味で使われることはあまりありません。
常識から外れているというような、どちらかというと否定的な表現で用いられることが多い言葉です。
「極度」の例文
・『彼は雨の中運転するときに極度に注意を払う』
・『人間も極度に寒い温度に対しては、防御装置を備えている』
・『極度の貧困を僕たちの世代で克服してほしい』
・『極度のオープンさが 答えというわけではありません』
「極端」の例文
・『彼は教育の面では極端な意見を持っている』
・『倹約するのも大いに結構だが、彼は極端である』
・『極端な食事制限をする拒食症の女子高生が増えている』
・『一般的にイギリス人は飼っているペットを極端にかわいがっている』
まとめ
「極度」は「これ以上がない」という状況のことです。
そして「極端」は「非常に偏るさま」を表す言葉です。
良い意味で使われることはあまりなく、どちらかというと否定的な意味で使われることが多い言葉です。
以上が「極度」と「極端」の違いになります。
どちらも日常的に使うことが多い言葉なので、この機会に整理してみてください。