この記事では、「楽観主義」と「ポジティブ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「楽観主義」とは?
これから先のことを心配しないこと、人生や社会はよいものだと考えることです。
楽観には、これから先のことを心配しない、たいしたことはないと明るく考える、人生や社会はよいものと考えるという意味があります。
主義とはその人自身が持ち続ける考えや態度のことです。
たとえば、目覚まし時計をセットしたのに、予定した時間に起きることができず、仕事に遅刻しそうだったとします。
このとき、「どうしよう」「上司に叱られる、嫌だな」と考える人もいれば、「急げば何とかなるだろう」「遅れてもまあ仕方がない、大丈夫」と考える人もいます。
同じ状況でも、いろいろな考えを持つことができるのです。
「楽観主義」が意味するのは後者の態度です。
「楽観主義」の使い方
たいしたことはない、何とかなると心配しないさま、人生や社会はよいものだという考えを指して使用をします。
人の考えについてをいう言葉です。
「ポジティブ」とは?
「ポジティブ」には2つの意味があります。
ひとつは、写真の陽画のことです。
被写体を肉眼で見たときと同じような明暗や色相で写っている写真をいいます。
もう一つの意味は、物事を進んで行うさま、肯定的なさまです。
たとえば、体重を測ったら昨日より0. 5kg増えていたとします。
このことを「また太ってしまった」と消極的に捉える人もいれば、「おいしいものを食べられたからいいや」と積極的に捉える人もいます。
「ポジティブ」が意味するのは後者のさまです。
よい・悪いという意味ではなく、積極的なさまや肯定的なさまを意味しています。
「ポジティブ」の使い方
人の態度や考えについて使うことが多い言葉です。
よい・悪いという意味の言葉ではありませんが、よい方に考えることを指して使われています。
「楽観主義」と「ポジティブ」の違い
否定的ではないさま、消極的ではないさまといった意味合いがあり、似たような意味を持つ2つの言葉です。
前者は、よい方に考えて心配しないさまを指しています。
人の考えについていいます。
後者は、よい方に考えるという意味ではなく、積極的なさまを指しています。
心配する、しないという意味でもありません。
考えだけでなく、態度についてもいいます。
「楽観主義」の例文
・『自分は楽観主義だと思います』
・『楽観主義だから、ここまでやってこれました』
・『彼は楽観主義』
・『問題を乗り越えられたのは楽観主義だから』
「ポジティブ」の例文
・『ポジティブに捉える』
・『ポジティブな発言』
・『ポジティブなコメントをもらった』
・『いつでもポジティブでいる』
まとめ
2つの言葉は肯定的なイメージのあり、似たような意味を持っていますが、やや意味合いが異なります。
一方はよい方に考えて心配しないさま、もう一方は積極的なさまを指しています。