「様方」と「気付」の違いとは?分かりやすく解釈

「様方」と「気付」の違い違い

この記事では、郵送の宛先に記載する「様方」「気付」の違いを分かりやすく説明していきます。

「様方」とは?

「様方」の読みは「さまかた」で、意味としては個人宅に郵便物等を送付する際に、その個人宅の世帯主の苗字と異なる同居人等に送りたい場合に、付記する言葉と言えます。

例えば、『○○様方 ××様』の様に宛先に記載します。

かつては、下宿先等に住んでいる学生等に郵便物等を送付する際に、しばしば書かれていましたが、最近では下宿と言う形態が少なくなり、学生もマンション住まい等が増えて、書く機会は減少しています。

それでも、こうした書き方を多くの方が理解されていると言えるでしょう。


「気付」とは?

「気付」の読みを「きづき」と思われている方は少なくありませんが、正しくは「きづけ」です。

「気付」の意味は、郵便物などを送りたい相手が、送り先の会社や組織などに所属していない場合に、その会社や組織名に付記する用語です。

事例としては『○○株式会社○○部 気付 ××様』のように記載します。

この「気付」は宛先の住所や名前が、会社や団体等の組織であり、しかもそこに所属している個人あてには使わないと言う点がポイントです。

仮に、その組織に所属している個人に宛てる場合には、『○○株式会社○○部 ××様』となり、「気付」は付記しません。

それでは、組織に属さない人宛てに、組織に送るケースにはどんな場合があるのでしょうか。

この事例としては、その宛先の会社等に出張する人に郵便物を届けたい場合や、ホテルに宿泊している人宛てに送りたい場合があります。

ホテルに滞在している人宛てに送る場合には、『○○ホテル フロント係 気付 ××様』とすれば、ホテルのフロントから宿泊者に届けられるのです。


「様方」と「気付」の違い

「様方」「気付」は、いずれも宛先の名前と異なる人に郵便物等を送付する際に、付記して郵便物がスムーズに届けられるようにする用語です。

「様方」は、個人宅に郵便物等を送付する際に、その個人宅の世帯主の苗字と異なる同居人等に送りたい場合に、付記する言葉です。

一方の「気付」は、郵便物などを送りたい相手が、送り先の会社や組織などに所属していない場合に、その会社や組織名に付記する言葉です。

従って、同じようなケースでも、宛先が個人宅か会社等の組織かの違いによって使い分けられる言葉と言えるのです。

まとめ

「様方」は、個人宅に郵便物等を送付する際に、その個人宅の世帯主の苗字と異なる同居人等に送りたい場合に、付記する言葉です。

一方の「気付」は、郵便物などを送りたい相手が、送り先の会社や組織などに所属していない場合に、その会社や組織名に付記する言葉です。

2つの言葉は、宛先の住所が個人か、会社や団体等の組織かの違いで、使い分けられる言葉と言えます。

また「気付」は宛先の会社や団体に所属する人宛てではなく、立ち寄る人宛てだと言う点も覚えておきたいポイントと言えます。

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