この記事では、「機転」と「機知」の違いを分かりやすく説明していきます。
「機転」とは?
「機転」は日本が生み出した四字熟語に当たり、その場で状況に応じて物事に対応するという意味です。
「機転」の使い方
「機転」の使い方は四字熟語に当たるため、適切な使い方としては、その場で状況判断し、とっさに対応できた場合に「機転を利かせる」と記します。
「機知」とは?
「機知」はその場で知識を用いて知り得る事柄に対処することを意味します。
この言葉は日本の四字熟語から生れた言葉で、「機転」と同じ意味合いであるとしていますが、厳密には、知り得る知識を拡大する場合に用いるなど違いがある言葉です。
「機知」の使い方
「機知」は知識を生かしてその場を乗り切る場合に用いる言葉で、自分から学ぶ姿勢のことを示す場合もある言葉です。
「機転」と「機知」の違い
「機転」と「機知」の違いですが、その場で問題を解決する場合に知識で問題を解決に諮るか行動で問題解決を図るかが異なります。
「機転」はとっさの行動で問題を解決しますが、「機知」は知り得ている知識をフルに活用してその場を収めることに当たりますので知識を用いるか、そうではないかです。
「機転」の例文
・『機転を利かせてことなくを得る』
この例文は、とっさの行動で問題を解決したと解釈します。
「機転」はとっさの行動で問題解決するという四字熟語ですのでこの場合、「機転」を用いますが「機知」でも文章は作成可能です。
・『機転を生かすことができませんでした』
この例文は、とっさの判断を生かすことができず問題解決できなかったという例です。
この場合、できないという文言をつけることで「機転」が機能してないということです。
「機知」の例文
・『君が機知に富んでいれば相手を説得できるだろう』
この例文は対象者を説得するに、とっさの判断で知識を披露し続ければ相手は説得に応じるという例です。
「機知」は知識を用いて問題を解決することであるためこの場合、「機転」ではなく「機知」です。
・『機知を生かすも殺すも君次第』
この例は、とっさに湧き出る知識で問題解決することができるのは君の実力次第であるという例で、知識の深さが勝負の決め手だという例です。
「機知」とすることで知識を重視して問題対処するという意味になります。
まとめ
「機転」と「機知」の違いですが、問題解決に知識を生かして問題解決をとっさに行うか、行動で問題解決をとっさに行うかというのが違いです。
「機転」はとっさに行動し問題解決するため、知識の深さは問題ではないです。
問題は、「機知」はとっさに行動する場合、知識だけで問題を解決するため、能力を必要とします。
その為、知識が深ければ相手を言いくるめて説得可能ですが知識が浅い場合、相手を怒らせたりあきれさせたり、説得に応じない関係になります。
両者ともに、意味合いは同じであるとされていますが、実際は、「機転」はその場で問題解決、「機知」は知識で問題解決です。