「正攻法」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「正攻法」とは?意味と使い方

勝負ごとでよく使われる「正攻法」とは何を指すのでしょうか。

今回は、「正攻法」の意味と類語を紹介します。

「正攻法」とは?意味

「正攻法」とは、「正面から正々堂々と戦うやり方」を意味する言葉です。


「正攻法」の概要

戦いにはいろいろな作戦があります。

全力で一気に攻撃する、被害を抑えるため防戦に徹する、相手の裏を書く、策略を用いて敵の切り崩しを狙うなど勝利という目標は同じでもどのように勝つのかその手段やプロセスは無数に存在します。

「正攻法」とは戦いのやり方の一つを指す言葉で「策略や小細工を用いることなく正々堂々敵の正面から戦いを挑むやり方」を意味する言葉です。

本来や戦争や戦闘など人同士がぶつかるときの戦術や戦法を意味する言葉ですが、現在ではそこから転じて「余計な工夫をこらさない一般的なやり方」という意味合いでも使われています。

現在の「正攻法」は直接的に戦闘のやり方を指す用法で使われることは少なく、スポーツの戦術やビジネス戦略など戦争や戦闘になぞらえられる勝負ごとや競争において「余計な策略を用いずに一般的な方法で勝負を挑むこと」という意味で使われる言葉です。

どのようなやり方を「正攻法」とするかは人によって見解が異なりますが、一般的には「大多数が考えつき納得するような効率のいいオーソドックスなやリ方」を指します。

必ずしも正面からぶつかる方法を指すわけではなく計略や罠を用いるのが一般的な場面においてはそのような知恵を尽くした戦い方が「正攻法」です。

必ずしも正統なやり方を意味する言葉ではないので卑怯な方法や容易には思いつかない方法が「正攻法」になることもよくあります。

「正攻法」というのは先人が積み重ねてきた経験や実績を元に作られるものなので全く新しいことや誰も挑戦した人がいないことには存在しません。

誰でも思いつくやり方としての「正攻法」は存在しますがそのやり方を何度も繰り返し実例を積み重ねて初めて本当の意味での「正攻法」となります。

「正攻法」は絶対的なものではなく変化することもあります。

正しく効率が良いと思われていたやり方よりも新しく考案されたやり方のほうが簡単で効果も高いことがわかったとき、古いやり方は次第に廃れていき考案されたやり方が新時代の「正攻法」です。


「正攻法」の言葉の使い方や使われ方

・『策を弄さず正攻法で攻める』
・『正攻法が通用しないので搦め手を使う』
・『最も効率が良くやりやすい戦術が正攻法だ』
・『最終的に頼りになるのは正攻法だ』

「正攻法」の類語や言いかえ

・王道
「王がとるような正々堂々としたやり方」を意味する言葉です。

一般的には「最もスタンダードでオーソドックスな方法」という意味で使われることが多く「正攻法」とは親しい意味合いです。

「正攻法」が勝負ごとや競争にのみ使われるのに対し、こちらは芸術表現など特に争う相手がいないときにも用いられます。

・定石
「研究の結果見つけ出された定番の方法」を意味する言葉です。

「正攻法」よりも「皆が当然知っている」というニュアンスを強く含み基本に忠実なやり方を表します。

まとめ

「正攻法」は日常会話でも使われることの多い言葉です。

ビジネスやスポーツのほか小説などのフィクションにもしばしば使われるので正しい意味を知っておきましょう。

意味と使い方
意味解説辞典