「正月菜」と「小松菜」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「正月菜」と「小松菜」の違いとは?違い

アジアの国々では葉野菜を西洋よりも多く接種する食文化がありますが、ここ日本も例外ではありません。

最近では食の欧米化が進むといわれていますが、それでも付け合わせに頂く葉野菜達は我々日本人の心にどこかほっとする味を出してくれるものが多いのではないでしょうか。

そんな中でも見た目が近いものに『正月菜』と『小松菜』が存在します。

一瞬方言なのかと感じる方も多いと思いますが実は違いがあることはご存知でしょうか。

この記事では「正月菜」「小松菜」の違いを分かりやすく説明していきます。

「正月菜」とは

実はあまり知られていないのですが、『正月菜』は中部地方で古くから生産されている野菜です。

別名『餅菜』とも言います。

名前の由来は面白く、昔の武士が正月に『名前(菜)を持ち(餅)上げられるように』という願いを込めてお雑煮に入れて食べたことから始まったそうです。

特に尾張地方でこの文化が発症したとされています。

他の葉野菜の様にお浸しにしてもいいですし、とても柔らかいのでサラダにしてもおいしい野菜ですので是非召し上がってみて下さい。


「小松菜」とは

江戸時代初期に葛西菜(かさいな)を改良してできた物が『小松菜』とされています。

寒い気候にも強く、冬の野菜として親しまれているるものです。

こちらも由来のエピソードがとても面白く、8代将軍徳川吉宗が小松川地区で鷹狩りを楽しみ、近く神社でおもてなしを受けることになったのですが、食事に出すお餅の澄まし汁があまりにも質素過ぎた為、苦肉の策で青菜を添えたところ、吉宗はたいそうこの野菜を気に入ったとされています。

そこで食事をした地区の名前を取り『小松菜』と呼ぶ様になったそうです。

とても青々としている野菜で、お浸しはもちろん、炒め物などにも使えます。

サラダとしては少し硬いのであまり適した野菜ではありません。


「正月菜」と「小松菜」の違い

見た目も近いのですが、『正月菜』はもともと『小松菜』を改良して出来た、中部圏の野菜であり、『小松菜』は関東出身の野菜です。

見た目や特徴も実は違っており、どちらも傷みやすい野菜ですが、『正月菜』は特に痛みやすく、保存がとても難しい野菜です。

全く日持ちがせず、収穫からお店に流通するまでの間に葉っぱや茎の部分が黄色く変色してしまうぐらいなので、生産地からあまり移動させることが出来なかったそうです。

現在は、冷凍技術が向上しているので、比較的どこでも手に入れることが出来ます。

食感も小松菜と比べて柔らかく程よくシャキシャキしてとても優しい味がします。

まとめ

如何でしたでしょうか。

『小松菜』は聞いたことがあっても『正月菜』は知らない場合や違いが分からないという方もいらっしゃったと思いますがこの記事でなんとなくでもイメージを持っていただくことができたと思います。

食べてみると驚くほど味や食感に違いがありますので是非試してみて下さい。

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