この記事では、「残業時間」と「時間外労働」の違いを分かりやすく説明していきます。
「残業時間」とは?
「残業時間(ざんぎょうじかん)」とは、「企業あるいは労働基準法が規定する勤務時間を過ぎて仕事をした時間」を意味しています。
「残業時間」は、「法定時間外残業の時間(1. 25倍の割増賃金が支払われる残業時間)」あるいは「法定時間内残業の時間(割増賃金の支払いがない可能性がある合計8時間以下の残業時間)」を意味している経営用語なのです。
「時間外労働」とは?
「時間外労働(じかんがいろうどう)」とは、「労働基準法が規定する1日8時間の労働時間を越えて働いた部分の労働時間」を意味している経営用語です。
「時間外労働」という言葉は、「1. 25倍の割増賃金の支払い義務がある、1日8時間を越えて働いた部分の労働時間」のことを意味しているのです。
労働基準法では、「労働時間は原則1日8時間・1週間40時間以内」と決められていて、その規定を越えた労働時間が「(1. 25倍の割増賃金を受け取れる)時間外労働」になります。
「残業時間」と「時間外労働」の違い!
「残業時間」と「時間外労働」の違いを、分かりやすく解説します。
「残業時間」と「時間外労働」はどちらも「企業の規定の勤務時間を超えて仕事をした時間」を意味していますが、「残業時間」という場合には「1. 25倍の割増賃金が支払われる法定時間外残業」と「割増賃金が支払われない法定時間内残業」の両方が含まれます。
「残業時間」に対して「時間外労働」というのは、「割増賃金が支払われる法定時間外残業」のことだけを意味している違いを指摘できます。
「時間外労働」は「労働基準法で規定される1日8時間労働を超えた部分の労働時間」を意味していますが、「残業時間」には「企業の所定労働時間を超えて働いた時間(8時間以下)」の意味もあるので割増賃金が支払われないケースもあります。
まとめ
「残業時間」と「時間外労働」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「残業時間」とは「規定の勤務時間を過ぎてから仕事をした時間」「法定時間外残業(割増賃金が支払われる残業)あるいは法定時間内残業の時間」を意味していて、「時間外労働」は「1日8時間を超えた部分の割増賃金が支払われる労働時間」を意味している違いがあります。
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