「民意」と「世論」の違いとは?分かりやすく解釈

「民意」と「世論」の違い違い

この記事では、「民意」「世論」の違いを分かりやすく説明していきます。

「民意」とは?

民意とは、みんいという読み方をすべき言葉です。

漢字で表記されたこの言葉を見れば明らかでしょうが、一般の人々や権力や官位のない普通の人等を意味する民の漢字に、心の中の思いとか考え、気持ちといった意味を持つ意の漢字を組み合わせる事で成立している言葉となっています。

だからこそ民意には、国民の意見や一般の人々の考え、といった意味があるのです。


「民意」の使い方

民意は、国民の多くが考えるであろう意見や考えを表現したい時に使われる言葉となっています。

良く見掛ける使い方としては重要な選挙の前に、民意を問う、という形でこの言葉を使った表現を見掛ける事が可能です。

これは選挙を行う事で、多くの国民の考えを知る、といった意味合いになります。

他にも、民意を反映した政治、といった使い方で国民の多くが望む様な政治を表したりします。


「世論」とは?

世論とは、よろんか或いはせろんという読み方をする言葉です。

文字で表記されたこの言葉を目にすれば直ぐに理解出来ますが、よのなかとか人の住むせかいといった意味を有する世の字に、筋を通した意見や見解を意味する論の字を加える事で誕生した言葉となっています。

そのため世論とは、世間一般の人の考えやある問題に対する世間の人々が持つ意見といった意味を表すのです。

「世論」の使い方

世論は、世間の人達の考えや意見といった意味を表す際に積極的に用いられている言葉となっています。

良く見られるこの言葉の用途は、世論調査という表現です。

これはある集団や社会に属する人々の考えを知るために、推測統計学等の手法を用いて調査する事を表す言葉となっています。

他にも、世論に訴える、といった表現で、世間の人々に良いか悪いかを判断して貰う、といった意味を示す事が可能です。

「民意」と「世論」の違い

民意と世論は文字を見比べれば即座に分かる様に、使用されている文字も読み方も違っています。

ですが国民や世間の考えや意見に関連した言葉同士であるため、2つの言葉の使い分けに迷う人も少なくありません。

もっとも民意とは、一般市民の様々な意見の中で多数派を占める意見を表す言葉です。

一方の世論は基本的に、多数少数といった事は関係なく一般市民が持つ様々な意見を表す際に用いられています。

「民意」の例文

・『選挙はきちんと民意が反映される形で行われるべきです』
・『次の総選挙で、国の政策に対する民意を問う事になります』

「世論」の例文

・『今回は買い物に関する意識調査という形で、世論調査が行われます』
・『この件に関しては、行政の対応が間違っていると世論に訴えるつもりです』

まとめ

2つの言葉は用いられている文字も、読み方も違っています。

ですが共に、世間や市民の意見や考えに関連して使われる言葉同士なので、混同してしまう様なややこしい部分もあるのです。

ただし民意というのは、世間一般の様々な意見の中で多数派である意見や考えを示す言葉となっています。

対する世論は、世間一般の様々な意見や考えを表す際に、使われる事が多い言葉です。

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