この記事では、「水際」と「瀬戸際」の違いを分かりやすく説明していきます。
「水際」とは?
「水際」は「みずぎわ」とも読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「水面が陸地と接しているところ」という意味で、河川や湖などが陸地と接している境界線に近いところを言います。
2つ目は「ものごとが上陸する寸前」という意味で、陸続きであっても、他国から国内に入る直前の状態を言います。
3つ目は「物が水面に接する部分」という意味で、水に浸かる正にその場所のとこを言います。
上記に共通するのは「ものごとが接する部分」という意味です。
「水際」の使い方
「水際」は「水面が陸地と接しているところ」「ものごとが上陸する寸前」「物が水面に接する部分」という意味で使われます。
名詞・形容詞として「水際だ・である」「水際対策」などと使われたり、形容詞として「水際の」と使われたりします。
基本的に、物やものごとが、本来の場所に達する直前の状態に使われる言葉です。
「瀬戸際」とは?
「瀬戸際」は「せとぎわ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は元の意味で「狭い海峡と外界との境目」になり、海峡部分と外海がちょうど分かれる部分を言います。
2つ目は「勝負や成功・失敗などの分かれ目」という意味で、ものごとが上手く行くか、行かないかギリギリの地点のことを言います。
上記に共通するのは「分かれ目」という意味です。
「瀬戸」は「狭門(せと)」が語源で、陸地と陸地が接近して海が狭くなっている部分のことを言います。
「際」は「さい」とも読み「境目」という意味、「瀬戸際」で「海峡と外海の境目」になり、そこから転じて「重要なものごとの分岐点」という意味で使われる様になりました。
「瀬戸際」の使い方
「瀬戸際」は「狭い海峡と外界との境目」「勝負や成功・失敗などの分かれ目」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「瀬戸際だ・である」と使われたり、形容詞として「瀬戸際の」と使われたり、副詞として「瀬戸際に」と使われたりします。
基本的に、日常で使われる場合、重要なものごとが成功するか失敗するかの分かれ目を表す時に使われる言葉です。
「水際」と「瀬戸際」の違い
「水際」は「物やものごとが、本来の場所に達する直前の状態」という意味です。
「瀬戸際」は「日常で使われる場合、重要なものごとが成功するか失敗するかの分かれ目」という意味です。
「水際」の例文
・『コロナ対策として空港での水際対策を強化することが大切だ』
・『水際に生息している昆虫を観察するのが趣味だ』
・『子供が不良になるのを親が水際で食い止めた』
・『水際に咲く花をとろうとして川に落ちてしまった』
「瀬戸際」の例文
・『感染症が拡大するかどうかの大切な瀬戸際である』
・『会社が倒産するかどうかの瀬戸際だ』
・『チームが存続できるかどうかの瀬戸際だ』
・『今回が勝ち残れるかどうかの瀬戸際だ』
まとめ
今回は「水際」と「瀬戸際」について紹介しました。
「水際」は「直前の状態」、「瀬戸際」は「ものごとの分かれ目」と覚えておきましょう。