この記事では、「決意」と「決断」の違いを分かりやすく説明していきます。
「決意」とは?
自分の意志を明確にし、決めることを意味する「決意」。
「自分はこうなりたい」、「○○大学に合格する」、「ダイエットをする」、「早寝早起きをする」など、内容は小さなものから大きなものまでなんでも大丈夫です。
内容に大きさに意味があるのではなく、今まで、ぼんやりとしていたことに対し、その内容を明確にして、そして、目標を立てることが「決意」には大切です。
言い換えれば、「大学に行きたいな」といったようなぼんやりとした目標に対して、「決意」を使用することはできません。
「決意」の使い方
「決意」には、「決意」したことをみんなに宣言するといった意味の「決意宣言」や「決意表明」。
固く「決意」するといった意味の「決意を固める」。
固い「決意」を意味する「断固たる決意」や「堅い決意」などがあります。
「決断」とは?
自分の意志を明確に決定することを意味する「決断」。
意思を固め、そのうえで、実行するといった意味が「決断」にはあります。
例えば、Aの商品とBの商品のどちらを購入するか迷った際、Aの商品を購入すると決めることを「決断する」と言います。
そのほか、Cの学校に進学するか、Dの学校に進学するか迷い、Dの学校に進学することを決めることも「決断」です。
「決断」の使い方
「決断」には、非常に悩み決める行為を意味する「苦渋の決断」。
決める力を意味する「決断力」。
そのほか、「賢明な決断」、「勇気ある決断」、「大きな決断」、「決断の日」、などといった使い方があります。
「決意」と「決断」の違い
基本的に、自分の意志を明確にし、決めるといった同じ意味を持つ「決意」と「決断」ですが、「決意」は、心の中で決めることを意味する場合が多く、「決断」の方は、決めたうえで実行することを意味する場合が多くなります。
また、同じような意味であっても「決断力」という言葉はありますが「決意力」といった言葉はありません。
反対に「決意表明」といった言葉はありますが、「決断表明」という言葉はありません。
このように使用することができる言葉には違いがあり、その点には注意が必要です。
「決意」の例文
・『決意を新たに新しい職場で頑張ります。』
・『受験に勝つものは、志望する大学に必ず行きたいを堅い決意を持つものです。』
・『彼の決意は固く、私の意見では変えることはできませんでした。』
・『私は、決意の弱い人間です。』
「決断」の例文
・『いろいろと悩んだ結果、転職することを決断しました。』
・『あなたの決断は、賢明な決断だったと私は思います。』
・『国のトップや会社のトップに立つ人は、決断力のある人でなければならない。』
・『今、人生最大の決断を行いました。それは、彼女との結婚です。』
まとめ
以上が「決意」と「決断」の違いです。
実際には、区別することが非常に難しい「決意」と「決断」となります。