「治外法権」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「治外法権」とは?意味と使い方

この記事では、「治外法権」の意味を分かりやすく説明していきます。

「治外法権」とは?意味

「治外法権」は、現在居住している国の法律に従う権利が及ばないということで対象者がトラブルを犯した場合、その国の法律では対象を罰さず、対象者の国の法律で裁くという国際上の法律です。

ただ、「治外法権」は相手国側が放棄することもあり、その理由は、本来「治外法権」の権利を発する人物が重犯罪者だった場合、相手国側が「治外法権」を放棄し、今対象が住んでいる国で裁判をして取り締まりを求めるケースもあります。


「治外法権」の概要

「治外法権」は、問題がある法律であると言われており、その理由は、不平等です。

つまり、どう考えても重犯罪者でその国に迷惑をかけていた人物でも、「治外法権」を使用すれば、国に変えることができ、何故か英雄として称えられた場合、再度同じことをしても対象は罪に問われないです。

こうなると戦争行為としてとらえて、対象を殺害しなければならない、もしくは、対象に対して入国させないという処置をとる必要性がありますが、対象が密入国した場合それができないため平等を重視した場合、対象をどうするかが問われます。


「治外法権」の言葉の使い方や使われ方

「治外法権」は、外交官が有する特権で日本人であれば日本人を守るという具合に自国の民を守るために行使する権限で他国で犯した罪については問わないという権利を行使するために使用します。

「治外法権」を使った例文

・『外国籍の連続窃盗犯が治外法権により帰国した』
この例は、連続窃盗犯の疑いがある人物が取り調べを行う前に治外法権を行使して自国に帰国した例です。

「治外法権」は、外交官が有する権利で国民の保護のために行使し、それが犯罪者であっても適応可能です。

問題は、国家ぐるみで犯罪者を囲うのかという問題が表面化するため、言い方を悪く言えば、「治外法権」とは迷惑をかけてもよい国を選んで迷惑な行為を行うための権利主張であるとも言い切れます。

・『人命救助のために治外法権を行使する』
この例は、助けに行きたい人物がおり、一時的に「治外法権」を使用して助けに行く国の法律に従わないということです。

「治外法権」は人命救助にも適応され、その国では本当はしてはいけない行動があっても一応それを良しとします。

まとめ

「治外法権」は、使い方次第で人命救助にも適応可能ですが、悪い意味では犯罪者の悪い方向への囲い込みで迷惑をかけてよい国を決めてその国に迷惑をかけてもよいという法律であると言い切れます。

ただ、この法律抜け穴もありまして、治外法権が適応されない国である場合知るかそんなことと言われれば、対象の人物の生命を守ることはできません。

例えば、テロリスト相手に治外法権といったところで、知らないと言われればそれまでで、かつテロリストの住む国に対してもそれを行使したところで知らないと言われれば無効になるため、事実上この権利は無効にしようと思えば可能です。

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