この記事では、「浮足立つ」と「地に足がつかない」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「浮足立つ」とは?
「浮足立つ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「浮足立つ」は「うきあしだつ」「うきあしたつ」と読みます。
「浮足立つ」には「不安や恐れで落ち着かなくなる。
逃げ腰になる」という意味がります。
戦いの場面で起こる現象になります。
例えば、倒産の噂が立った会社の社員は、仕事に本腰を入れられなくなり、転職先を探すなど、逃げ腰になるかもしれません。
このような様子を「倒産の噂が出て、社員が浮足立つ」などと言います。
次に「浮足立つ」には「期待で浮かれた気持ちになり、そわそわする」という意味があります。
例えば、好きな異性とデートをするとき、浮かれてそわそわしてしまいがちです。
このような様子を「デートで浮足立つ」などと言います。
「地に足がつかない」とは?
「地に足がつかない」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「地に足がつかない」は「ちにあしがつかない」と読みます。
「地に足がつかない」は「緊張や興奮のために、心が落ち着かない」という意味があります。
例えば、プロ野球の試合で始めて試合に出る選手は、緊張感が強く落ち着かないため、平常心でプレーできないかもしれません。
この様子を「プロ野球の試合のデビュー戦で、地に足がつかない状態になっている」などと言います。
次に「地に足がつかない」には「考え方や行動が浮ついて、しっかりしていない」という意味があります。
就職をしてもすぐにやめて、バイトを転々としている人は、浮ついていると思われがちです。
そのため、「30歳にもなって仕事を転々とするなんて、地に足がついていない証拠だ」などと言われてしまうかもしれません。
「浮足立つ」と「地に足がつかない」の違い
「浮足立つ」と「地に足がつかない」の違いを、分かりやすく解説します。
「浮足立つ」には、「不安や恐れで落ち着かなくなる。
逃げ腰になる」という意味があります。
一方の、「地に足がつかない」は「緊張や興奮のために、心が落ち着かない」という意味があります。
似た意味を持つ言葉ですが、ニュアンスに違いがあります。
「浮足立つ」はネガティブな要因により「逃げ腰になる」という特徴があり、「地に足がつかない」は、緊張や興奮で「落ち着かない」という特徴があるためです。
「倒産」「敵の来襲」など、ネガティブな要因で落ち着かない状態になり、さらに逃げ腰なときは「浮足立つ」を使いましょう。
「好きな人と二人きり」「初登板」の緊張や興奮のように、必ずしもネガティブな要因ではないことにより、落ち着かなくなるときは、「地に足がつかない」を使うようにしましょう。
まとめ
「浮足立つ」と「地に足がつかない」の違いについて見てきました。
2つの言葉の違いを知ることで、使い分けることができるようになりそうです。