「落ち着く」と「安心する」の違いとは?分かりやすく解釈

「落ち着く」と「安心する」の違い違い

友達や恋人として望ましいタイプを聞かれたときに、「落ち着く人」「安心する人」と答える方は多いのではないでしょうか。

「落ち着く」「安心する」はよく似た言葉ですが、違いがあります。

この記事では、「落ち着く」「安心する」の違いを分かりやすく説明していきます。

「落ち着く」とは?

「落ち着く」という言葉には、様々な意味があります。

一つ目は、移り動いていた物事が安定した状態になることです。

具体的には、居所や職業が決まって、そこにとどまることや心が休まること、決着がつくことなどを表します。

二つ目は、言動が慌てず、静かであること、堂々としていること、三つ目は、その場にうまく調和すること、四つ目は、渋くて上品な感じがすること、五つ目は、安心することです。

「落ち着く」は、英語で“become confused”“settle down”など様々な表現があります。


「落ち着く」の使い方

「落ち着いた性格」と言った場合、言動が慌てず冷静な性格という意味になります。

「落ち着いた色」は、地味な色や渋くて上品な色のことです。

上に書いた通り、「落ち着く」には様々な意味があるので、前後の文脈や主語などからどの意味を指して使われているのか判断しましょう。


「安心する」とは?

「安心する」とは、気にかかることがなく、心が落ち着いた状態になることを意味します。

「安心」を(あんじん)と読む場合には、仏語の「仏法の功徳によって迷いがなくなった安らぎの境地」を指しますが、「安心する」という使い方の時にはこの意味にはなりません。

「安心する」と似た意味を持つ言葉としては、「安堵する」「気が休まる」などがあります。

「安心する」を英訳すると“be relieved”になります「。

「安心する」の使い方

「安心する」は、心が落ち着いた状態であることを指して使います。

「安心しきっている」「安心できる」など少し形を変えて使うことも可能です。

「落ち着く」と「安心する」の違い

「安心する」は、心の状態が安定しているときに使う言葉ですが、「落ち着く」は、心だけでなく、居所や職業、色など物事が安定している状態の時にも使うことができます。

「落ち着く」の方が幅広く使える言葉であると言っていいでしょう。

「落ち着く」の例文

・『彼と一緒にいるととても落ち着く。』

・『あの人はいつも落ち着いている。』

・『引っ越し作業が落ち着いたら、近所の人にあいさつに行こう。』

・『派手な色よりも落ち着いた色が好きです。』

「安心する」の例文

・『あなたといると安心します。』

・『この建物は地震に強いので安心してください。』

・『娘はさっきまで泣いていたが、安心したのか、眠ってしまった。』

・『安心して暮らせるようにしっかり貯金しておこう。』

まとめ

「安心する」は、精神状態について使う言葉で、「落ち着く」は、精神状態を含む物事の状況など、幅広く使える言葉です。

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