「浮気」と「不倫」の違いとは?「不貞」と漢字の違いからも解釈

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「浮気」とは?

「浮気」とは、「恋人・配偶者(夫・妻)がいるのに、他の異性と肉体関係を持つこと」を意味しています。

しかし、「浮気」という言葉の意味は多義的であり、どこからが「浮気」になるのかの基準・程度・感じ方にはかなりの個人差があります。

「浮気」のそもそもの意味は、「特定のパートナー(恋人・配偶者)がいるのに、パートナーへの愛情・関心が浮ついて他の異性に向かうこと」であり、「肉体関係を持つか否か」だけで浮気かどうかが決まるわけではないのです。

LGBTの同性愛者の「浮気」の場合は、「他の異性」「他の同性」になります。

「浮気」とは、パートナー以外の異性に「興味・性欲・愛情を抱くこと」やパートナー以外の異性と「頻繁にLINE・電話をすること」「二人きりで食事に行ったり出かけたりすること」「恋人のような交際をすること・肉体関係を持つこと(キス・スキンシップ・セックスをすること)」を意味しています。

どこから浮気になるかの基準・判断は、人によって変わります。

「不倫」とは?

「不倫」とは、「配偶者(妻・夫)のいる既婚者が、配偶者以外の異性と肉体関係を持つこと」を意味しています。

「不倫」は一般的・法律的に、「配偶者以外の異性と性交渉すること」が前提になっているため、「肉体関係のない気持ちだけの浮気・二人で食事などに行っただけ」であれば、「不倫」とは言えません。

法律的な「不倫」は、民法709条・770条が定める「不法行為・不貞行為」に該当します。

「不倫」は不法行為ですので、配偶者に不倫の事実がばれて許してもらえなければ、「損害賠償・慰謝料・離婚の請求」をされて、不倫をした人は極めて不利な立場に立たされます。

「不倫」と呼ばれる男女関係のパターンには、「配偶者のいる人が独身者と肉体関係を持つ」「独身者が配偶者のいる人と肉体関係を持つ」「配偶者のいる人同士で肉体関係を持つ(俗に「ダブル不倫」ともいう)」があります。

「浮気」と「不倫」の違い

「浮気」「不倫」の違いは、「浮気」は既婚者でも未婚者(独身者)でもすることがありますが、「不倫」は必ず男女のどちらかが既婚者である(あるいはダブル不倫で男女双方が既婚者である)という違いがあります。

未婚者同士の「浮気」は、恋人から非難されたり別れを告げられたりするリスクはありますが、「不倫」のように民法709条・民法770条の不法行為(不貞行為・離婚事由)として「損害賠償(慰謝料)請求訴訟・離婚訴訟」を起こされるリスクはありません。

また「不倫」は基本的に「配偶者以外の異性との肉体関係」があることが必要になりますが、「浮気」は人によって、「肉体関係のない二人で親しく話す行為・頻繁に連絡する行為・二人で食事やドライブをする行為」だけでも「浮気」と判断されてしまうことがあります。

「浮気」の漢字から解釈

「浮気」の漢字からその意味を解釈すると、「配偶者に対する気持ち(愛情・興味関心)が浮ついている」ということになります。

「気持ち(心)が浮ついている状態」というのは、「配偶者以外の異性に対して愛情・興味関心を向けている状態」を意味しているのです。

「夫婦間・恋人間の愛情や欲望(性欲)」が安定せずに浮ついていることで、他の異性に興味や欲望を抱きやすくなり、浮気して関係を深めてしまう可能性が出てくるわけです。

「不倫」の漢字から解釈

「不倫」の漢字からその意味を解釈すると、「倫理的(道徳的)ではない・反倫理的である」「人としての道から外れている」になります。

「不倫」「倫」の漢字には、「人として守るべき正しい道・順序」「物事の正しい道筋・順序・秩序」などの意味があります。

「不倫」というのは、人として守るべき正しい道である「倫」を、「不」の漢字で否定している言葉なのです。

「不倫」とは、「社会的・倫理的(道徳的)に容認されない男女関係・不貞行為(婚外性交渉)」を意味する言葉なのです。

「不倫」と「不貞」の違い

「不倫」「不貞」の違いは、「不倫」「夫婦関係(男女関係)が人の道から外れること・倫理道徳に反すること」を意味していますが、「不貞」「配偶者としての貞操義務に違反すること・特定のパートナーだけに体を許す貞操を守らないこと」を意味しているという違いがあります。

「不倫」「不貞」もどちらも実質的には「既婚者が配偶者以外の異性と肉体関係を持つこと」を意味しているのですが、「不倫」よりも「不貞」のほうがより直接的に「性的純潔を守らないこと・特定のパートナーを裏切って別の異性と肉体関係を持つこと」を意味しているという違いがあります。

また「不倫」は基本的に「既婚者が関わっている不貞関係」だけを意味していますが、「不貞」という言葉は「未婚者同士(恋人同士)の性的な裏切り行為としての不貞関係」にも使われることがあるという違いがあります。

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