「海千山千の猛者」とは?意味や使い方、例文や意味を解釈

「海千山千の猛者」とは?新語・ネット用語

この記事では、「海千山千の猛者」の意味を分かりやすく説明していきます。

「海千山千の猛者」とは?意味

「海千山千の猛者」の海千山千とは、海を裏側の世界、山を表側の世界と称し、裏と表の世界何でも知っていることを表します。

ただし、注意してほしいのは、裏と表の世界を知っているが故、ずる賢いというのが本来の海千山千の意味になるため、その猛者であるということは、ずる賢い人間のチャンピオンであると述べているのです。

その為、よく見知っている方や身近な方に対して、「海千山千の猛者」であると称して他者を評価するのはとても失礼に当たり、「海千山千」自体は誉め言葉ではないです。


「海千山千」の概要

「海千山千」は元々は、中国のことわざで、海に千年住めば知識を得て蛇はやがて竜となり、山も同様であるとしたことわざでした。

しかし、知識を得る過程でりゅうになるためにはずる賢さも必要であるため、「海千山千」はずる賢く知識を吸収したことを本来意味します。

その為、「海千山千の猛者」という言葉も同様にビジネスで用いた場合は、商売を続けていくうえで知識を得るのですが、ずる賢く利益を上げるすべを学習した物こそが猛者と言われ強者であるとしたのです。


「海千山千の猛者」の言葉の使い方や使われ方

「海千山千の猛者」という言葉は、ビジネスなどでずる賢く利益を上げ続けている強者に対して使用します。

決して、褒め言葉として使用するのではなく、ずる賢いということを面と向かわずに使うためにこの言葉で遠回しに相手を批難するのです。

「海千山千の猛者」の類語や言いかえ

「海千山千の猛者」の類語および言いかえは、相手がずる賢いということに着目した場合、卑怯者や、インチキのチャンピオンやイカサマ王などがあり、いずれも卑怯と言える手段で利益を上げている言葉に置き換えることを類語としています。

ただ、言いかえや類語においては直接インチキやイカサマをしている者であると言えないため、いずれの言いかえもおそらくですが言いかえて言うにはためらる言葉が多くに当たり、卑怯者という的を得た言葉ですら恐らく相手の方に対して言うことはためらわれるはずです。

まとめ

「海千山千の猛者」ですが、中国古来の4字熟語によることわざで、海を裏側の世界とすれば、山は表の世界で2つの世界を知ることになります。

ただ、裏表を知るうえでだんだんとずる賢く知恵をつけるが故大物になれるというのがこの熟語の意味であるため、「海千山千の猛者」とはずる賢く生きたチャンピオンであるのです。

歴戦の猛者と同じように猛者と言われるまでに実力をつけるには生き残るすべを学んでいる必要があり、「海千山千」の場合は、ずる賢い知恵をつけたが故生き残ることができたことの表れでもあります。

その為、「海千山千の猛者」は、決して褒め言葉ではなく、むしろ相手の卑怯さを揶揄しているため見知った相手に使用することですらためらうのが本来の在り方で相手を褒めるために存在することはではないです。