「準地下街」と「地下街」とは?分かりやすく解釈

「準地下街」と「地下街」とは?違い

この記事では、「準地下街」「地下街」の違いを分かりやすく説明していきます。

「準地下街」とは?

建築基準法や消防用語の観点もある言葉で、ビルなどの建築物の地階が複数連続し、そこに面して地下道をあわせたものを指し、地下にある通路部分が公共の土地で店舗部分が民有地であるものが準地下街です。

地下鉄の駅などに作られると言うよりはビル街に作られるものとなっています。

建物の地階の集合体と通路によるものと言うことが出来ます。

静岡に存在したゴールデン地下街は準地下街です。

(静岡第一ビル地下とも表記されます)絶対数が少なく、日本には現在7箇所しかありません。

静岡のゴールデン地下街は爆発事故が発生しており、地下街とは異なる建設経緯の関係から、今後も増える見込みはないとされます。

また、準地下街はビルの一部の集合体であって、ビルそれぞれがセールスポイントがあることもあり、準地下街と言う言葉で人を寄せる事はありません。


「地下街」とは?

地下に設置された不特定多数の通行のための歩道に面した商店街を指す言葉で、公共用地の地下に店舗・通路があるもののみを地下街と言います。

日本にあるものはほとんど駅の移動の利便性も考えて作られています。

消防車が中に入ることが出来す、地上設備よりも消防設備に限界があることから「地下街の延床面積は、付属公共地下駐車場の延床面積以下とする」「全ての地下歩道から歩行距離50 m以内に、2つ以上の地上への直通階段と、排煙・採光のための地上への吹き抜けのある地下広場を設置する」「消防・警察と即時・直接の通信できる防災センターを設置する」など設備の大きさや消防に関するルールが制定されています。

最も古い現役の地下街は名古屋の地下鉄名駅地下街、最も新しい地下街は小田原のハルネ小田原です。

建設が大変なこともあり、頻繁に増える性質のものではなく、再開発などでリニューアルされるケースのほうが多くなっています。

地下街には飲食店や書店など比較的小規模なサイズの店舗が並ぶケースが多く、デパートの地階が地下街に含まれるケースもあります。


「準地下街」と「地下街」の違い

「準地下街」「地下街」の違いを、分かりやすく解説します。

「準地下街」はビルの地階の集合したものとその間の通路によるもので、「地下街」は地下に設置された不特定多数の通行のための歩道に面した商店街となっているため、地上に出た場合準地下街ではビルが立ち並んでいることになります。

地下街では一部はビルの場合がありますが駅や道路などの土地になっている場合もあります。

どちらも消防法で設備サイズのルールなどが定められています。

なお、準地下街は非常に数が少なく、今後も増えない見込みです。

まとめ

「準地下街」「地下街」は地上との比較、ビルの部分であるかなどで判断ができますが、日本の準地下街は非常に数が少なくなっており、今後地下街が増えることはあっても準地下街が増えることはまずないでしょう。

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