音楽番組を観ていると、色々なジャンルの歌手が登場することがあります。
この記事では、「演歌」と「歌謡曲」の違いを分かりやすく説明していきます。
違いをスカッと学んでいきましょう。
「演歌」とは?
演歌とは、日本らしい歌のこと。
他の国には見られない、日本ならではの楽曲です。
こぶしを効かせる、着物を着て歌うなど、オリジナリティ溢れる演出が多くみられます。
演歌の本来の名前は「演説歌」。
これを短くしたのが「演歌」です。
演説歌が生まれたのは、明治時代の自由民権運動の頃。
「こんな世の中になって欲しい」という願いを込めて、当時の大学生たちが歌っていた楽曲です。
時代の移り変わりとともに、演説歌は演歌と名前を変えるように。
昭和時代になると、北島三郎さんや石川さゆりさん、吉幾三さんなどの名だたる演歌歌手が登場し、お茶の間の話題を集めるようになります。
染みわたるようなビブラートや、独特のしゃくり。
突き上げるようなこぶし。
演歌の歌い方には、ポップスとはちがう深い余韻と魅力があります。
「歌謡曲」とは?
歌謡曲とは、昭和を連想させる日本らしい音楽のこと。
多くの人々に愛される、ほのぼのとしたポピュラー音楽をさします。
歌謡曲の始まりといえるのが、昭和の初めにNHKラジオで流されていた楽曲です。
淡谷のり子さんの別れのブルース、美空ひばりさんの東京キッドなどがラジオから流れると、ラジオの前に家族全員が集まるように。
戦争が終わると、あちこちで歌手によるコンサートが開かれ「日本のシンボル」として親しまれるようになります。
ロックほど激しくなく、JPOPともちがう歌謡曲。
TiKTokで若手アーティストがカバーしていることから「昭和歌謡」や「昭和ポップス」として親しまれています。
懐メロっぽい、懐かしい曲調が多くのファンに癒しをあたえています。
「演歌」と「歌謡曲」の違い
どちらも日本を代表する曲です。
「演歌」と「歌謡曲」の違いを、分かりやすく解説します。
・より和風なのが演歌
演歌と歌謡曲は、どちらも同じく日本の歌です。
正確には「歌謡曲」という大きなカテゴリーの中に「演歌」というジャンルがはいります。
そのため演歌も歌謡曲も、同じ歌の仲間です。
ただ演歌は男性も女性も着物で歌うのに対して、歌謡曲は洋装で歌うという特徴もあります。
演歌がこぶし、しゃくり、ビブラートなどメリハリを付けた歌い方をするのに対して、歌謡曲は滑らかな歌い回しが特徴的です。
演歌は和だいこや三味線、笛などがサブ演奏することもありますが、歌謡曲はそういった「和の演出」は控えめです。
いかにも日本らしい演出をしているのが演歌、和と洋の中間にあるのが歌謡曲です。
まとめ
「演歌」と「歌謡曲」の違いを分かりやすくお伝えしました。
演歌はこぶしやビブラートを効かせ、日本らしい服装で歌う楽曲のこと。
歌謡曲は昭和時代を連想させる、懐かしいポップスです。
どちらも人気ジャンルの楽曲なので、時間があるときに耳を傾けてみると楽しいです。