デキるビジネスマンの思考法として、最近注目されているのが「演繹法」と「帰納法」です。
よく似た言葉ですが、結論にいたるまでの過程が少しちがってきます。
この記事では、「演繹法」と「帰納法」の違いを分かりやすく説明していきます。
博識を広げる、ひとつのヒントにしてみてください。
「演繹法」とは?
演繹法というのは、ある情報とある情報を組み合わせて、ひとつの結論を導き出していくという手法です。
もともと演繹(えんえき)という言葉には、普遍的な事実から特殊なアイデアを思いつくという意味があります。
1つの情報だけだとどうしても見方が偏ってしまうのですが、2つめの情報を付けくわえることによって「考え方に尺がもてる」ようになります。
演繹法というのは2つの情報が示していることから、結論を出していく方法のこと。
2つの事実から結論を出していくので、より説得力のあるまとめを打ち出すことができます。
どうしてそう思ったのか、どうしてそういう主張をするのか。
そこに至るまでのプロセスのことを、ビジネスではロジカルシンキングと言っています。
具体的な2つの事実を紐づけることで「あ、なるほど」と周囲の人が納得してくれる結論を出すことができます。
「帰納法」とは?
演繹法とよく比較されて使われるのが、帰納法という考え方です。
帰納法とは、目の前にある2つ以上の事実から共通点を見つけ出すということ。
共通点からまとめを導き出していく、とてもシンプルな考え方です。
たとえば「20代の男女にアンケートを取ったら、好きなスポーツはテニスだった」というデータがあったとします。
それに加えて「スポーツショップで調査をおこなったら、テニスラケットの販売がのびていた」というデータがあったとします。
このことから「テニス用品の市場は拡大している」と位置付けるのが帰納法の考え方になります。
「演繹法」と「帰納法」の違い
ビジネスシーンで混在しやすいのが、演繹法と帰納法です。
どちらもプレゼンに必要な考え方になりますが、とても良く似ているので正確に説明できる人は少ないようです。
「演繹法」と「帰納法」の違いを、分かりやすく解説します。
・演繹法やクリエイティブ、帰納法はマーケティング 演繹法は複数の事実から、それにもとづく1つの結論を出す方法です。
ビジネスシーンに例えるのなら新商品の開発やアイデアを生み出す「クリエイティブ分野」になります。
それに対して帰納法は、複数のデータから売れ筋のヒントを見つけ出す「マーケティングや調査」になります。
演繹法がやや抽象的な答えなら、帰納法はより具体的な答えになります。
まとめ
知っておくととても役立つのが、演繹法と帰納法になります。
どちらも次の戦略を立てていく時にとても必要な「考え方のコツ」になります。
データやサンプル・事実を客観的に判断していく力を身につけると、より冷静で説得力のあるまとめができるようになります。
その場にあった思考力を選んで、デキるビジネスマンを目指していきましょう。