「漫談」と「漫才」の違いとは?分かりやすく解釈

「漫談」と「漫才」の違い違い

この記事では、「漫談」「漫才」の違いを分かりやすく説明していきます。

「漫談」とは?

「漫談(まんだん)」とは、「漫談家と呼ばれる演者が立った状態で、時事問題・社会風俗・滑稽話などの面白いトークをして聴衆を笑わせる寄席演芸・話芸」を意味しています。

「漫談」という名前は初代大辻司郎が命名したとされますが、「漫談」とは「聴衆の興味関心を引き付ける時事・社会風俗(社会批評)などをテーマにして、さまざまな方法で滑稽に面白おかしく語ること」なのです。

「漫談」は、大正時代に音声付き映画(トーキー)が主流となって失業した無声映画(活動写真)の活動弁士が、その優れた話術を生かして寄席に出演したのが起源とされます。


「漫才」とは?

「漫才(まんざい)」とは、「漫才師と呼ばれる二人の芸人が、会話形式・問答で面白おかしいやり取りをして聴衆(観客)を笑わせようとする話芸・演芸」のことを意味しています。

「漫才」の歴史は平安時代の萬歳(まんざい)の歌舞にまでさかのぼるといわれますが、現代の「漫才」という言葉は1933年(昭和8年)頃に吉本興業宣伝部が命名したことが始まりになっています。

「漫才」というのは、「ボケ役の芸人とツッコミ役の芸人が絶妙なタイミングと空気でやり取りをして観客を笑わせるコントの話芸」なのです。

「漫才」の演芸は大きく「コント漫才」「しゃべくり漫才」に分けられます。


「漫談」と「漫才」の違い!

「漫談」「漫才」の違いを、分かりやすく解説します。

「漫談」「漫才」「聴衆を笑わせるための話芸」という意味合いでは共通していますが、「漫談」「漫談家が一人で世間話のような滑稽な話をする話芸」であり、「漫才」「二人の漫才師が問答のような会話形式でボケとツッコミの役割を引き受けながら展開する話芸」という基本的な違いがあります。

「漫談」「社会風俗・時事問題・世の中の批評などを題材にして、ある程度の筋道を立てて面白い話をする話芸」ですが、「漫才」というのは「おかしなことを言うボケ役とそのおかしさを鋭く指摘するツッコミ役の会話形式によって笑わせるコントの話芸」であるという違いを指摘できます。

まとめ

「漫談」「漫才」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「漫談」とは「大辻司郎が命名したとされる寄席演芸で、社会批評・時事の題材を滑稽な流れで語ることで聴衆を笑わせる話芸」を意味していて、「漫才」「基本的に二人の芸人が、聴衆を笑わせるために会話形式で面白おかしいやり取りをするコントの演芸」を意味している違いがあります。

「漫談」「漫才」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。

違い
意味解説辞典