「漬物」と「お新香」の違いとは?分かりやすく解釈

「漬物」と「お新香」の違いとは?違い

この記事では、「漬物」「お新香」の違いを分かりやすく説明していきます。

「漬物」とは?

「漬物」は、つけ汁という野菜を長期保存する際に使用する汁に付け込んだものです。

長期保存をするという部分が「漬物」という食べ物のみそで、長期保存せず、一日か2日程度で食べ終えてしまう物は、「漬物」とは呼びません。

逆に、3日以上つけ汁に付け込み、食材が腐敗しない場合はそれは「漬物」です。

なおつけ汁は、ぬかみそなどでもよく必ずしも塩と酢に酒粕でもつけ汁になります。


「お新香」とは?

「お新香」は、元々は糠味噌で漬け込んだ野菜群を「お新香」と呼んでいましたが、「漬物」という長期間食品を保存する食べ物が登場したことで、「お新香」は現在では一夜漬けのようにわずかな期間しか保存できない食品のことを指すようになりました。

その為、現在では「お新香」一夜漬けに浅漬けのことを意味します。


「漬物」と「お新香」の違い

「漬物」「お新香」の違いは、長期間の保存を可能とする保存食であるか、その日のうちに消費または2日程度まで保存を可能とする保存食であるかです。

「漬物」は長期保存食品、「お新香」は2日程度までの保存食品と考えるとよいでしょう。

「漬物」の例文

・『きゅうりの漬物』
この言葉は、キュウリをつけ汁に付け込んだ保存食でつけ汁は塩をベースとした汁であるか、みそをベースとした汁であるかです。

みそをベースとした場合、きゅうりのぬか漬けという食べ物になり、こちらは長期保存ができますので、「漬物」になります。

なお、つけ汁に付け込んだ時間が長いが故、乳酸の発酵が促されており、雑菌の繁殖が抑えられているが故長期間の保存を可能としているのが『きゅうりの漬物」です。

「お新香」の例文

・『きゅうりのお新香』
この食べ物は、キュウリを塩だれのベースで漬け込んだ食品ですが、注意すべくは、長期間の保存を目的としていないが故、つけ汁に付け込んだ時間が短いのです。

つけ汁は、食品の発酵を薦める効果があり、食材が醗酵することで腐敗を抑える菌が増殖するが故長期保存を可能とするのですが、このケースは漬け込む時間が浅く、発酵があまり進んでいないが故雑菌が繁殖しやすく長期保存はできません。

まとめ

「漬物」「お新香」は、食べ物としては実は違いはなく、漬け込む時間が重要で長期保存に向けて乳酸など人間にとってプラスとなる菌が繁殖しているかどうかです。

「お新香」は発酵が甘いが故雑菌が増えた場合、食感が悪くなる上で食材は傷んだ状態となり腐敗してしまいますが、「漬物」の場合、腐敗を促進する菌が少ないが故長期間保存しても食材は傷みません。

ただ、注意すべく点は、「漬物」も雑菌が繁殖してしまえば食材は腐敗しますので定期的に漬け汁を交換するのは、雑菌の繁殖が人間にとってプラスとなる菌を上回るからで、ぬか漬けのぬかを入れ替えるのは雑菌側がいずれ上回るが故です。

違い
意味解説辞典